足脱毛で黒ずみができてしまうのはなぜ？

肌に負担のかかるセルフケアで足脱毛を行うと、メラニン色素が沈着して毛穴に黒ずみができることがあります。肌は、外部から刺激や摩擦などを受けると表皮の奥にあるメラノサイトという部分から、メラニン色素が異常なほどの量を発生します。メラニン色素は毛の黒色をつくる色素体です。メラニン色素が積み重なり、表皮の表面まで出てくるので色素が沈着して黒ずんでしまうというわけです。

メラニン色素を増殖させる肌への強い刺激というと、カミソリや毛抜きによる足毛のセルフケアがまず挙げられます。カミソリの刃を当てて肌に滑らせると、刃が肌の角質を削ぎ落し刺激を与えます。また、毛抜きで強い力で毛を引っ張ることで毛穴にかなりの負荷がかかります。これらの刺激が繰り返されることにより、メラニン色素が異常に増えて、やがて色素沈着を招くというわけです。他にも、普段からの衣服と肌とのこすれが激しいと肌への刺激となるので、黒ずみができやすいと言われています。カミソリや毛抜きを使ったセルフケアで荒れた肌に肌触りの悪い素材を使った下着やズボンなどが当たると、余計色素沈着が起こりやすくなるとも考えられます。

毛穴の黒ずみの原因となるメラニン色素は、一般的に生成されても肌のターンオーバーにより体外へと排出されます。つまり、新しい細胞が分裂、増殖を繰り返し、古い角質を外へ押し出すことにより自然に排出されていくのです。しかし、メラニン色素がうまく排出されないのは、増殖される量が多すぎるのも一要因だと考えられます。また、肌細胞が生まれ変わるサイクルである、肌のターンオーバーの乱れも原因とされています。ターンオーバーが起きないと、古い角質がいつまでも毛穴に残り、毛穴をふさいでしまうことが黒ずみを招くのです。

肌のターンオーバーの乱れは、睡眠不足など不規則な生活が要因とされます。睡眠中に肌細胞が活性化して生まれ変わる、成長ホルモンの分泌が盛んになるので、肌のターンオーバーが進みます。しかし、寝不足が続くと成長ホルモンの分泌が滞り、肌細胞の活性化が遅れてしまうからです。更に、加齢も肌のターンオーバーが乱れる原因となります。年齢を重ねると肌細胞の増殖力や古い角質を剥がす力が弱くなるからです。他にも、肌は表面の表皮の一番奥、基底層にメラニン色素を生成するメラノサイトがあります。その奥には真皮層が続くわけですが、メラノサイトでできたメラニン色素の量が多く、真皮層に染み出てしまう場合もあります。そうなると、なかなかターンオーバーだけでは色素が排出できず、黒ずみとなって肌の残ってしまうことがあるのです。

できてしまった黒ずみを少しでも薄くするには、色々な方法があります。まず、毛抜きやカミソリでのセルフケアをやめて、保湿クリームでしっかり肌を潤します。肌の角質が削ぎ落された状態で、肌内部の水分や油分は蒸発しやすい状態になっています。肌を外部の刺激から守るバリア機能が失われ、水分油分不足になっているのです。そのままでは肌荒れが悪化してしまうので、まずは荒れた肌をしっかり潤し、バリア機能を正常化させることが大事です。

肌の状態が整ってきたら、ボディスクラブやピーリング剤を使ってケアしてみましょう。ボディスクラブは、研磨剤が含まれたボディソープのことです。毛穴に詰まった黒ずみを研磨剤がこすり落としてくれます。更にピーリング剤は、リンゴ酸やクエン酸などのフルーツ酸などが含まれています。酸の力で角質を溶かし、色素沈着を除去するという方法です。ボディスクラブもピーリング剤も、ボディ専用のものを選べば肌への負担もさほどかかりませんが、肌の弱い人はやりすぎると肌が荒れる可能性もあります。1週間に1回位の頻度で、肌状態を見ながら行うようにしましょう。使用後は、保湿クリームでしっかりケアすることが大切です。

カミソリや毛抜きを使った足毛のセルフケアは、どうしても肌を刺激しやすく、メラニン色素を増やして黒ずみを招きやすいと言われています。足脱毛をするなら、やはりセルフケアに頼るのではなくメンズエステで専門的なケアを受けるのが良いとされています。メンズエステでは、光脱毛が主流となってきています。光脱毛は毛の黒色に作用する広域波の特殊な光を肌に当てて、熱により毛を作り出す毛根の毛母細胞の動きを抑え、発毛しないようにする効果が期待できるでしょう。それと同時に、ちょうど今「発毛段階にある毛」を脱落させるのにも有効的だとされています。少し温かさを感じる程度で痛みも肌へのダメージもほぼなく、肌にも優しいので安心して受けられる、安全性の高い脱毛方法の一つです。

セルフケアだと長く脱毛が持続しないので繰り返しケアを行う必要があり、それがまた黒ずみを悪化させます。メンズエステでの光脱毛も1回では終わりませんが、毛が生え変わるサイクルである毛周期に合わせて数回光の照射を行っていきます。毛の成長に合わせ、1ヶ月半から2ヶ月程度の間隔をあけて、6～8回程度行うのが一般的です。もちろん毛量や毛の太さなどは個人差があるので、完了回数にも誤差があります。ただ、脱毛効果がセルフケアよりも格段に優れているので仕上がりは満足できると言えるでしょう。