永久脱毛とは？期待できる効果・部位ごとの費用相場も紹介

体毛は理由があって生えるものです。しかし、体毛の濃さや生え方によってはおしゃれを楽しみにくく、脱毛を検討する人もいるでしょう。
永久脱毛をすると毛が生えにくくなり、またムダ毛の自己処理が簡単になります。ただし、永久脱毛も効果には個人差があるため、脱毛方法の特徴を理解した上で施術を受けるべきか検討しましょう。

当記事では、永久脱毛の仕組みや期待される効果、費用相場について解説します。また、効果的に永久脱毛をする方法も紹介しますので、体毛にお悩みの方はご一読ください。

永久脱毛とは、「脱毛施術終了から所定の期間経過後に、毛量が指定された割合以下になっている状態」です。日本では、アメリカのAEA（米国電気脱毛協会）とFDA（アメリカ食品医薬品局）の定義をもとに、永久脱毛の線引きをしています。

出典：一般社団法人日本スキン・エステティック協会（JSA）「永久脱毛とは？」

永久脱毛は、あくまでも施術範囲に生える毛の再生力を大幅に下げる行為です。そのため、永久脱毛をしたら二度と毛が生えてこなくなるわけではありません。

クリニックやサロンで受けられる脱毛は、レーザー脱毛・ニードル脱毛・光脱毛に大別されます。3つの脱毛方法のうち、永久脱毛に分類されるのはレーザー脱毛とニードル脱毛です。

何度自己処理を繰り返してもしつこくムダ毛が生えてくるのは、毛根部分で毛の再生・成長を担う発毛組織が正常に機能しているためです。永久脱毛では、ムダ毛の発毛組織である毛乳頭や毛母細胞、バルジ領域を破壊することで、毛の再生を抑制します。

現在の永久脱毛で主流なのが、医療レーザー脱毛です。医療レーザー脱毛機では、ムダ毛に含まれるメラニン色素にレーザーを照射して反応させ、生じた熱によるダメージで発毛組織を破壊します。メラニン色素との反応が前提になるため、色の薄い毛や白髪への効果は今一つです。

もう1つの方法であるニードル脱毛は、毛穴にニードル（針）を差し込んで毛根に電流を流し、発毛組織を破壊します。痛みが強く毛穴一つひとつに施術するため時間はかかるものの、色の薄い毛や白髪にも高い効果が期待できる脱毛方法です。

なお、発毛組織を破壊する脱毛方法は医療行為に該当するため、医療機関でしか施術できません。脱毛サロンでもニードル脱毛を行うところや、長期間の減毛効果が期待できる施術もありますが、正確には永久脱毛ではなく美容脱毛に分類されます。

永久脱毛を受けることで、以下のような効果が期待できます。

また、永久脱毛をすることにより、これまで使用していたムダ毛処理のアイテムも大半が必要なくなります。長期的に考えた場合、時間とお金を節約するメリットも期待できるでしょう。

永久脱毛で、最初に「毛が少なくなってきた」と自分で効果が実感できるのは、2〜4回程度です。

しかし、ムダ毛の色・密度・毛質・毛周期・肌質には個人差があり、脱毛効果が実感できるまでの必要回数や期間も人によって大きく異なります。施術を受ける部位や使用機器、希望するデザインによっても必要な手間に差が出るため、一概には言えません。

ただ、おおよそ下表の脱毛期間・回数で、多くの人が「自己処理が楽になった」「ほぼ不要になった」と感じる傾向にあります。

【脱毛回数の目安：部位別】

医療脱毛クリニックの永久脱毛では、2か月おき×5回の通院が一般的です。毛量などによっても適切な回数が異なるため、医師の指示に従いましょう。

メンズ脱毛の来店周期はどのくらい？

永久脱毛では、「どのクリニックを選ぶか」「どの部位に施術するか」で値段が大きく異なります。まずは、一般的な料金相場を把握した上で、各クリニックの料金やサービスを見比べるとよいでしょう。

メンズ向け永久脱毛プラン料金の相場は、下表の通りです。

【メンズ脱毛の料金相場：部位別・5回コース】

クリニックによっては、脱毛料金以外に各種オプション料が加算されることもあります。反対に、セット割りや学割などが使えるところもあるため、事前にしっかりと調査しましょう。

永久脱毛の効果は個人差が激しいため、同じクリニックで同じコースを受けても、人によってはなかなか施術の効果を感じられない可能性もあります。ただし、永久脱毛には効果を実感しやすくするためのコツがいくつかあり、それぞれのポイントを押さえれば効率よくムダ毛を減らすことが可能です。

ここでは、永久脱毛の効果を得やすくするポイントを2つ解説します。

人体に生えるすべての毛には、「毛周期」があります。永久脱毛の効果が感じやすいのは、毛周期の中でも毛に含まれるメラニン色素が多く、毛根とのつながりが強い成長期です。一方、毛と毛根とのつながりが弱くなる退行期や、毛根からメラニン色素がなくなる休止期は、永久脱毛の効果がほとんど得られません。

毛周期のサイクルは数か月～数年、成長期に当たる毛は全体の10～20％程度です。そのため、すべての毛に永久脱毛を行うためには5～10回程度は施術が必要となります。なお、施術期間中に毛抜きで自己処理をすると毛周期の乱れにつながるため、避けましょう。

毛周期について

施術期間中は、紫外線対策を徹底することも大切です。永久脱毛はレーザーを照射し熱エネルギーで発毛細胞を破壊するため、軽いやけどを負ったのと同じ状態になります。紫外線による日焼けもまた、軽いやけどと同様です。脱毛後のデリケートな状態の肌にさらにダメージが追加されるため、肌荒れや炎症を起こしやすくなります。

また、レーザーによる永久脱毛は、メラニン色素と反応させる施術である点においても、紫外線には注意が必要です。日に焼けてメラニン色素が増え、黒くなった肌にもレーザーが反応してやけどのリスクが高まるため、脱毛機器の出力を下げざるを得ません。焼け方によっては施術自体を断られるケースもあります。

毛周期について

毛周期と脱毛の関係とは？実は部位ごとに毛周期は違うって？

永久脱毛とは、脱毛施術を終了してから所定の期間経過後、毛量が指定の割合以下になっている状態を指します。永久脱毛は、ムダ毛の発毛組織を破壊することで毛の再生を抑制するという仕組みです。永久脱毛をすることで新しい毛が生えにくくなる効果は期待できますが、毛が生えてこなくなるわけではありません。

個人差はありますが、永久脱毛の効果を感じられるまでの回数は、2〜4回程度です。少しでも早く脱毛の効果を実感したい場合は、「毛周期に合わせて施術を受ける」「施術期間中は紫外線によるダメージを抑える」ことが大切です。

永久脱毛の費用は部位によって大きく異なるため、事前に料金表を確認しておきましょう。