「毎日の髭剃りが面倒」「青髭が気になる」などの悩みを解消する手段として、髭の永久脱毛を検討する男性が増えています。
しかしその一方で、「思っていた仕上がりと違った」「後悔している」という声があるのも事実です。
この記事では、髭の永久脱毛を受ける前に知っておきたい後悔の原因や、施術で失敗しないためのポイントを解説。さらに、後悔を防ぐために確認すべきよくある質問についても紹介します。
これから脱毛を検討している方にとって、納得のいく選択ができるようにサポートする内容となっています。

記事監修者情報

山下真理子 医師
山下真理子
専門科目
皮膚科
経歴
京都府立医科大学卒業後、医師に。主に美容医療に従事するが、医療専門学校にて講師を務めて、医療教育にも従事する。
資格
医師

1.髭の永久脱毛方法

髭剃りによる肌荒れや毎朝の手間から解放されたいと考え、髭の永久脱毛を検討する男性が増えています。
永久脱毛といっても方法はいくつかあり、それぞれの仕組みや効果、痛みの程度、対応できる毛質や肌質などに違いがあります。
ここでは代表的な3つの方法について詳しくご紹介します。

1-1 レーザー脱毛(医療脱毛)

レーザー脱毛は、医療機関でのみ施術が許可されている脱毛方法で、黒いメラニン色素に反応するレーザーを照射し、毛根や毛母細胞に熱ダメージを与えて毛の再生を抑制します。
脱毛効果は高く、永久脱毛に近い結果が得られるため人気の高い施術です。

効果を実感するまでには数回の施術が必要ですが、毛量の減少や髭剃りの頻度が大幅に減ることから、青髭に悩む方にも効果的です。
ただし、黒い毛にしか反応しないため、白髪や色素の薄い産毛には効果が出にくく、また日焼けした肌への照射はやけどのリスクがあるため注意が必要です。

1-2 光脱毛(フラッシュ脱毛)

光脱毛は、主に脱毛サロンで提供されている施術で、レーザー脱毛よりも出力が弱く、痛みが少ないのが特徴です。
IPL(インテンス・パルス・ライト)という特殊な光を照射し、毛根にアプローチします。

光脱毛は肌への負担が少ない反面、効果の実感までに時間がかかる傾向があります。
また、レーザー脱毛と同様にメラニン色素に反応するため、白髪や薄い毛には効果が出にくいというデメリットもあります。
低刺激で通いやすいため、脱毛初心者には選ばれやすい施術です。

1-3 ニードル脱毛(針脱毛)

ニードル脱毛は、細い絶縁針を毛穴に1本ずつ挿入し、電気または高周波を流して毛根を破壊する方法です。
毛を1本ずつ確実に処理していくため、非常に高い脱毛効果が得られます。
実際に、FDA(アメリカ食品医薬品局)が唯一「永久脱毛」として認可しているのがこのニードル脱毛です。

最大の特徴は、毛の色や太さ、肌の色に関係なく施術が可能な点です。
レーザーや光脱毛では効果が出にくい白髪や細い毛、日焼け肌にも対応できるため、最終的な仕上げやデザイン脱毛に選ばれるケースも多いです。

一方で、施術には強い痛みを伴うことがあり、広範囲を脱毛するには時間と費用がかかるというデメリットもあります。
しかし、「絶対にもう生えてこない状態にしたい」「白髪や細かい部分まで完璧に脱毛したい」という方にとっては、唯一の確実な永久脱毛手段と言えるでしょう。

2.髭の永久脱毛でよくある後悔

髭の永久脱毛は「毎朝の髭剃りから解放されたい」「清潔感を保ちたい」といった目的で多くの男性が検討する人気の施術です。
しかし、実際に脱毛を受けた方の中には、施術後に後悔を感じてしまうケースも存在します。
ここでは、よくある後悔のパターンとその原因を詳しくご紹介します。
事前に知っておくことで、同じ失敗を防ぐことができます。

2-1 思ったより痛みが強かった

髭は他の部位に比べて毛が太く、根が深いため、脱毛時の痛みが特に強くなりやすい部位です。
とくにレーザー脱毛やニードル脱毛は高い脱毛効果がある反面、強い刺激を伴うことが多く、初回の施術時に驚かれる方も少なくありません。

「輪ゴムで弾かれるような痛み」と言われるレーザー脱毛に対して、ニードル脱毛は「針で刺されるような痛み」や「熱さを感じる」といった声があり、痛みの種類も異なります。
痛みに弱い体質の方は、笑気麻酔や表面麻酔を使用できる医療機関を選ぶことで、苦痛を軽減することが可能です。

また、痛みによる不安から通院が億劫になってしまい、途中で脱毛を断念してしまうケースもあるため、自分に合った痛みの対処法を事前に確認しておきましょう。

2-2 肌トラブルが発生した

永久脱毛は毛根にダメージを与える施術のため、肌への影響は少なからずあります。
特に髭は顔の中でも刺激に敏感な部位であり、施術後に赤み、腫れ、毛嚢炎(もうのうえん)、ニキビ、かゆみといったトラブルが起きることがあります。

さらに、レーザーや光脱毛の場合、日焼けしている肌に照射をすると、やけどや色素沈着のリスクもあるため、施術前後の日焼け対策も重要です。
肌トラブルを最小限に抑えるには、施術前後の保湿ケアと、肌の状態を丁寧に診てくれるクリニックやサロンを選ぶことが必要不可欠です。

2-3 髭を生やしたくなったのに生えなくなった

若い頃に清潔感を重視して脱毛を決断したものの、年齢を重ねて価値観やファッションが変化し、「やっぱり髭を生やしたい」と思ったときに後悔する人もいます。

永久脱毛は基本的に毛根を破壊するため、元通りに戻すことはできません。
生えかけるまでに数年かかる、あるいは二度と生えてこないケースもあります。
「将来的に髭を生やす可能性も残しておきたい」という方は、完全脱毛ではなく、形を整える「デザイン脱毛」や「減毛」で留めておくと安心です。

2-4 想定以上に費用がかかった

脱毛料金はクリニックやサロンによって異なりますが、髭脱毛は毛量が多く再生力も強いため、他の部位より施術回数が多くなりがちです。
結果として、追加照射やオプション(麻酔・アフターケア用品など)により、当初の見積もりより高くなってしまったという声もあります。

また、「格安プラン」として提示されている料金が一部の範囲のみで、顎下や頬など追加部位には別料金がかかる場合もあるため、カウンセリング時に総費用の内訳をしっかり確認することが大切です。

2-5 思ったほど効果を感じなかった

永久脱毛を謳っていても、実際には「毛が薄くなる程度」「生えにくくなる程度」であることも少なくありません。
毛周期に合わせて通わないと効果が薄れてしまったり、施術回数が足りないと満足のいく結果が得られなかったりすることがあります。

特に、白髪や色素の薄い毛にはレーザー脱毛や光脱毛は反応しないため、「せっかく通ったのに効果が出なかった」と感じて後悔してしまうケースもあります。
このような場合は、毛の色を問わず施術可能なニードル脱毛が有効です。

3.髭の永久脱毛で後悔しないためのポイント

髭の永久脱毛は、見た目の清潔感や日々の髭剃りの負担軽減といった面で非常に大きなメリットがありますが、その反面「もっと調べてから始めればよかった」と後悔するケースも珍しくありません。
ここでは、そうした後悔を未然に防ぐために、脱毛を始める前に知っておきたい重要なポイントを6つに分けてご紹介します。

3-1 自分の目的と将来の希望スタイルを明確にする

脱毛を始める前に、「なぜ髭を永久脱毛したいのか」を明確にしておくことは非常に重要です。
たとえば以下のような目的が考えられます。

  • 髭剃りによる肌荒れを改善したい
  • 毎日の髭剃り時間を短縮したい
  • 清潔感をアップさせたい
  • 髭を生やさない見た目にしたい

これらの目的を整理しておくことで、全体を完全にツルツルにするのか、それともあご髭だけ残してデザイン脱毛をするのかなど、仕上がりの希望が明確になり、脱毛後の「思っていたのと違った」という後悔を減らすことができます。

また、「今は髭が不要でも、将来的に伸ばしたくなるかもしれない」と考えている方は、全体を完全に脱毛してしまうよりも部分脱毛や減毛で様子を見るのが無難です。

3-2 脱毛方法ごとの違いを理解して選ぶ

髭の永久脱毛には主に以下の3種類の施術方法があります。

  • レーザー脱毛(医療脱毛)
  • 光脱毛(エステ脱毛)
  • ニードル脱毛(針脱毛)

レーザー脱毛は医療機関でしか受けられない施術で、黒い毛に強く反応して高い脱毛効果が得られます。
ただし白髪には反応せず、色素の薄い毛には効果が落ちる傾向があります。

光脱毛は、主に脱毛サロンなどで提供されており、痛みが少なく肌に優しい一方で、効果を実感するまでに時間がかかり、照射パワーも控えめです。

ニードル脱毛は、毛穴に1本ずつ針を挿入し電気や高周波で毛根を破壊する唯一の永久脱毛法です。白髪にも対応可能で、デザイン脱毛にも最適ですが、痛みが強く、1本ずつ処理するため時間がかかります。

これらの特徴を把握し、自分の肌質や毛質、目的に応じて適切な方法を選ぶことが、後悔しないための第一歩です。

3-3 安易に安さだけでクリニック・サロンを選ばない

髭脱毛の料金は数万円から十数万円に及ぶこともあり、費用は大きな判断要素のひとつです。
ただし、「安いから」という理由だけで選ぶのは非常にリスクがあります。

以下のようなポイントに注目して選びましょう。

  • 医療資格のあるスタッフが在籍しているか
  • 脱毛機器の種類と安全性
  • トラブル時の対応力(アフターケアの有無)
  • 追加料金やキャンセルポリシーの明確さ
  • 通いやすい立地、予約の取りやすさ

特にニードル脱毛は高額になりがちですが、対応の丁寧さやアフターサポートを重視した方が長い目で見ると満足度が高くなります。

3-4 無料カウンセリングをフル活用する

ほとんどのクリニックや脱毛サロンでは、初回の無料カウンセリングを実施しています。
このカウンセリングを受けずに契約を決めるのは非常に危険です。

カウンセリングでは以下の点を確認しましょう。

  • 自分に最適な脱毛方法や機器の説明があるか
  • 肌や毛の状態を実際に見て判断してくれるか
  • コースの回数・期間・総費用が明確になっているか
  • トラブルが起きたときの対応フローはあるか

不明点や不安をすべてクリアにした上で契約することで、後から「こんな話聞いてなかった…」という後悔を防げます。

3-5 施術前後の自己ケアも怠らない

脱毛の効果を高め、トラブルを避けるには、施術の前後のケアも非常に重要です。

施術前に気をつけること

  • 日焼けを避ける(施術できないケースも)
  • 予約前日に髭を剃っておく(深剃りはNG)
  • 肌トラブルがあるときは施術を見送る

施術後に気をつけること

  • 赤みやヒリつきがある場合は冷やす
  • 保湿をしっかり行う
  • 数日は入浴や運動、飲酒を控える
  • 紫外線対策を徹底する

こうした基本的なケアを丁寧に行うだけでも、肌トラブルを大きく防げるだけでなく、より早く理想の仕上がりに近づくことができます。

3-6 「永久脱毛=一生生えてこない」とは限らない

意外と見落とされがちなのが、「永久脱毛=毛が100%一生生えない」という誤解です。
実際には、「一定期間再生しない、あるいは再生してもかなり薄くなる」状態を指すことが多く、毛周期や体質によって数年後に再び毛が生えることもあります。

確実に毛を生やさない状態にしたいなら、FDA(米国食品医薬品局)により唯一“永久脱毛”と認められているニードル脱毛を選ぶのが理想です。

4.後悔しないための髭の永久脱毛に関するよくある質問

髭の永久脱毛を検討する際、多くの方が抱える疑問や不安があります。
​ここでは、よくある質問とその回答を通じて、後悔しない脱毛選びの参考にしていただければと思います。

4-1 髭の永久脱毛にかかる回数と期間はどれくらいですか?

髭の永久脱毛には、個人差がありますが、一般的に以下のような回数と期間が目安とされています。

  • レーザー脱毛(医療脱毛):​5〜10回の施術が必要で、期間としては約1年〜1年半程度です。
  • 光脱毛(エステ脱毛):12〜20回の施術が必要で、期間としては約2年〜3年程度です。
  • ニードル脱毛(針脱毛):1本ずつ処理するため、全体の脱毛には時間がかかりますが、施術した毛穴からは再生しないため、確実な永久脱毛が可能です。

毛の濃さや肌質、施術方法によって異なるため、カウンセリング時に自分に合ったプランを相談することが重要です。

4-2 脱毛施術は痛いですか?痛みを和らげる方法はありますか?

髭脱毛は、毛が太く密集しているため、他の部位よりも痛みを感じやすい傾向があります。
​特にレーザー脱毛やニードル脱毛では、「輪ゴムで弾かれたような痛み」や「チクチクとした痛み」を感じることがあります。​

痛みを和らげる方法として、以下の対策が有効です。

  • 麻酔の使用:​医療機関では、笑気麻酔や表面麻酔クリームを使用することで、痛みを軽減できます。​
  • 施術前の冷却:​施術部位を冷やすことで、痛みを感じにくくすることができます。​
  • 施術者とのコミュニケーション:​痛みを感じた際には、すぐに施術者に伝えることで、出力の調整など適切な対応をしてもらえます。​

痛みに不安がある場合は、カウンセリング時に相談し、自分に合った対策を講じることが大切です。

4-3 脱毛後に髭を再び生やすことはできますか?

永久脱毛は、毛根を破壊することで毛の再生を防ぐ施術です。
そのため、施術した部位から再び髭を生やすことは非常に難しくなります。​

将来的に髭を再び生やす可能性がある場合は、以下のような選択肢を検討すると良いでしょう。

  • デザイン脱毛:​髭の形を整える程度の脱毛を行い、必要に応じて髭を伸ばすことができるようにする。​
  • 部分脱毛:​特定の部位のみを脱毛し、他の部位は残すことで、将来的なスタイルの変更に対応できるようにする。​

自分のライフスタイルや将来の希望を考慮し、適切な脱毛プランを選択することが重要です。

4-4 白髪や色素の薄い毛にも脱毛効果はありますか?

レーザー脱毛や光脱毛は、毛のメラニン色素に反応するため、白髪や色素の薄い毛には効果が出にくいとされています。​
一方、ニードル脱毛(針脱毛)は、毛穴に直接針を挿入し、電流を流して毛根を破壊するため、毛の色に関係なく脱毛が可能です。​
白髪や色素の薄い毛を確実に脱毛したい場合は、ニードル脱毛を検討すると良いでしょう。

4-5 脱毛後の肌トラブルが心配です。対策はありますか?

脱毛施術後には、赤みや腫れ、毛嚢炎などの肌トラブルが起こることがあります。​これらを防ぐためには、以下の対策が有効です。

  • 施術後の保湿:​肌が乾燥しやすくなるため、保湿をしっかり行うことで肌トラブルを防げます。​
  • 日焼け対策:​施術後の肌は敏感になっているため、日焼けを避けることで炎症や色素沈着を防げます。​
  • 清潔な状態を保つ:​施術部位を清潔に保ち、雑菌の繁殖を防ぐことで、毛嚢炎などのリスクを減らせます。​

また、施術前に肌の状態を確認し、適切な施術を行ってくれるクリニックやサロンを選ぶことも重要です。

5.まとめ

髭の永久脱毛は、毎朝の髭剃りから解放されたい方や、清潔感を大切にしたい方にとって非常に魅力的な選択肢です。
一方で、「思っていたより痛かった」「脱毛後に髭を生やしたくなった」「費用が予想以上にかかった」「効果が不十分だった」など、施術後に後悔してしまうケースも少なくありません。
これらの後悔の多くは、施術前の準備不足や情報収集の甘さに起因しています。

後悔を防ぐためには、まず自分がなぜ髭を脱毛したいのか、将来的にどのような見た目を望んでいるのかを明確にすることが大切です。
そのうえで、レーザー脱毛・光脱毛・ニードル脱毛といった各施術方法の特徴や適性を理解し、自分に合った手法を選ぶことが成功のカギとなります。
さらに、信頼できるクリニックやサロンを選び、無料カウンセリングで不安や疑問をしっかり解消したうえで施術に臨むことが、後悔のない脱毛につながります。

また、施術の前後に適切なスキンケアや日焼け対策を行うことも、肌トラブルを防ぎ、理想の仕上がりを得るうえで欠かせません。
そして、白髪や細い毛など、レーザーや光では対応が難しい毛に対しても確実な効果を得たい場合には、毛質や肌色に左右されず、唯一「永久脱毛」として米国FDAに認可されているニードル脱毛を選ぶという選択肢もあります。

髭脱毛は、見た目の印象だけでなく日々の生活にも大きな変化をもたらします。
だからこそ、事前に正しい知識を持ち、自分にとって最適な方法を選ぶことが、満足のいく結果と後悔のない選択につながるのです。

女性脱毛技能士金子

メンズ脱毛お役立ちコラムを読んでいただき、ありがとうございます。 メンズ脱毛アロンソでは、ニードル脱毛でも痛みを極力抑えた超高周波タイプのスーパーフラッシュ法を採用しています。脱毛本場アメリカが認める「永久脱毛」と言われる施術方法なので、安心してお任せいただけます。メンズ脱毛をお考えであれば、ぜひ一度ご相談ください。 お電話でもフォームでも対応いたします。

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