眉毛脱毛で失明の可能性はある?

近年、男性の美容意識が高まり、ヒゲ脱毛や全身脱毛に加えて「眉毛脱毛」も注目されるようになってきました。
眉毛を整えることで顔全体の印象が引き締まり、清潔感や好印象を与えることができます。
しかし一方で、目元というデリケートな部位に施術を行うことから、「視力に影響するのでは?」といった不安を感じる方もいるようです。

本記事では、眉毛脱毛は本当に可能なのか、どのようなメリットがあるのかをはじめ、目元周辺の施術におけるリスクや安全性についても詳しく解説していきます。
メンズ脱毛サロンを検討している方や、自己処理に不安がある方は、ぜひ参考にしてください。

記事監修者情報

山下真理子 医師
山下真理子
専門科目
皮膚科
経歴
京都府立医科大学卒業後、医師に。主に美容医療に従事するが、医療専門学校にて講師を務めて、医療教育にも従事する。
資格
医師

1.脱毛とタトゥーの仕組みと違い

脱毛とタトゥーは、どちらも皮膚に対する施術ですが、その目的や方法、皮膚への影響は大きく異なります。
​ここでは、それぞれの仕組みと違いについて解説します。

1-1 脱毛の仕組み

脱毛は、毛根にダメージを与えることで毛の再生を抑制する施術です。
主な方法には、光脱毛(IPL)やレーザー脱毛、ニードル脱毛などがあります。
光脱毛やレーザー脱毛は、毛のメラニン色素に反応する光を照射し、熱エネルギーで毛根を破壊します。
​一方、ニードル脱毛は、毛穴に細い針を挿入し、電流を流して毛乳頭を破壊する方法です。
​これらの施術は、皮膚の浅い層に作用し、毛の再生を防ぎます。

1-2 タトゥーの仕組み

タトゥーは、皮膚の真皮層にインクを注入して色素を定着させる施術です。
​専用の針を使用して皮膚を穿刺し、インクを入れることで、半永久的なデザインを皮膚に描きます。
​真皮層は皮膚の深い部分に位置し、細胞の新陳代謝が遅いため、インクが長期間残ります。

1-3 脱毛とタトゥーの違い

脱毛とタトゥーは、いずれも皮膚に直接施術を行う点では共通していますが、その性質や受ける側の体験には大きな違いがあります。

まず、施術時間や回数において、脱毛は複数回に分けて段階的に行われるのが一般的で、1回の施術は短時間で済むケースが多いのに対し、タトゥーは一度の施術に数時間かかることもあり、デザインによっては数回に分けて彫る必要があります。

次に、痛みの種類や範囲にも差があります。
脱毛では「チクッ」とした鋭い刺激や「輪ゴムではじかれるような感覚」と表現されることが多く、施術部位ごとの痛みの強さにもバラつきがあります。
一方タトゥーは、比較的長時間にわたり「ヒリヒリ」「ジリジリ」とした痛みが続くのが特徴で、同じ場所に繰り返し針を入れるため、じわじわと痛みが蓄積する傾向があります。

また、肌への影響の残り方も異なります。
脱毛後は赤みやヒリつきが出ても数時間~数日で落ち着くのが一般的ですが、タトゥーは施術後に腫れやかさぶたが生じ、完治までに1週間以上かかることもあります。

このように、施術時間、痛みの性質、ダウンタイムなど、さまざまな面で脱毛とタトゥーは異なっており、施術を受ける際の心構えも大きく変わってきます。

2.脱毛とタトゥーのどっちが痛い?

脱毛とタトゥーは、いずれも皮膚に刺激を加える施術であり、多少なりとも痛みを伴います。
ただし、施術方法や痛みの種類、持続時間などに違いがあり、どちらがより痛いかは一概に断定できません。
以下では、それぞれの痛みの特徴を詳しく見ていきましょう。

2-1 脱毛の痛み

脱毛は、毛根や毛乳頭にダメージを与えて毛の再生を抑える施術です。
使用する脱毛機器の種類や照射出力、施術部位によって痛みの感じ方は異なります。

光脱毛・レーザー脱毛:よく「輪ゴムで弾かれたような痛み」と表現される軽度の刺激です。
部位によってはほとんど痛みを感じないこともあります。
ニードル脱毛:毛穴に極細の針を挿入して電気を流すため、瞬間的な鋭い痛みが伴います。
特に痛みに敏感な方にとっては強く感じられることもあります。
痛みは一瞬で終わることが多く、施術時間が短いのが特徴です。

2-2 タトゥーの痛み

タトゥーは、皮膚の奥にある真皮層に針を何度も刺してインクを注入する施術です。
そのため、以下のような痛みが発生します。

「ヒリヒリする」「焼かれるような」と表現されるような持続的な痛みがあります。
一度の施術時間が長く、同じ場所に何度も針が入るため、時間と共に痛みが蓄積していきます。
特に骨の近くや皮膚が薄い場所では、かなり強い痛みを伴います。

2-3 痛みの比較表

項目 脱毛 タトゥー
痛みの強さ 軽度〜中程度
(※ニードル脱毛は強い)
中程度〜強い
痛みの種類 チクッとした刺激
一瞬の鋭い痛み
ジリジリ・ヒリヒリした持続的な痛み
痛みの持続時間 瞬間的に終わることが多い 数十分〜数時間続く
痛みの蓄積 基本的に蓄積しにくい 同じ場所を繰り返し彫るため、時間とともに痛みが蓄積しやすい
痛みの緩和策 冷却ジェル・麻酔クリームの併用が可能 痛み止めの服用やリラックス法である程度緩和できるが基本我慢が必要
痛みに敏感な部位 VIO、ヒゲ、ワキなど 骨の近く(肋骨、手首、足首)、皮膚が薄い部位

このように比較すると、短時間で終わるものの一時的な鋭い痛みを感じる脱毛に対し、長時間にわたってじわじわと痛みが続くタトゥーという違いがあることが分かります。
そのため、どちらがより痛いと考えるかは人によって分かれるでしょう。

3.脱毛とタトゥーはどっちを先にするべき?

脱毛とタトゥーの両方を検討しているなら、施術の順番はよく考えておくべきポイントです。
結論から言えば、脱毛を先に済ませてからタトゥーを入れることが理想的です。
その理由は主に、施術可能な範囲や安全性、そして見た目の完成度に関わるためです。

3-1 脱毛を先に済ませておくべき理由

脱毛の中でもレーザー脱毛や光脱毛は、メラニン色素に反応して熱を発生させる特性があります。
タトゥーには濃い色のインクが使われることが多いため、施術時にレーザーが誤反応を起こしやすく、火傷や肌トラブルの原因になる可能性があるのです。

そのため、タトゥーの有無によっては、脱毛施術が制限されたり、照射を避ける形でしか対応できなくなったりする場合があります。
逆に、タトゥーを入れる前であれば、施術部位に制限はなく、希望通りの脱毛がしやすくなります。

3-2 デザインや見た目の完成度にも影響

タトゥーはアートとしての完成度も大切な要素です。
体毛が濃い状態でタトゥーを入れてしまうと、インクが透けて見えづらくなったり、肌表面の印象がぼやけてしまったりと、見た目に影響が出ることもあります。

脱毛を先に済ませることで、肌の質感が整い、タトゥーのデザインもくっきりと美しく仕上がりやすくなります。
特に、腕や胸、脚などタトゥーを入れることの多い部位は、もともとムダ毛が目立ちやすい場所でもあるため、清潔感や完成度を高める意味でも脱毛の優先は大きなメリットです。

3-3 将来を見据えたスケジュールが大切

タトゥーも脱毛も一度の施術で完結するものではありません。
脱毛は数ヶ月〜1年以上かけて通う必要があり、タトゥーも複数回に分けて施術するケースがあります。
そのため、どちらかを後から追加する予定があるなら、計画的にスケジュールを組むことが重要です。

  • 「将来タトゥーを入れる予定がある」なら脱毛を完了してから
  • 「特定の部位にタトゥーを入れる予定がある」なら、脱毛範囲を先に調整しておく
  • 「肌の状態を整えておきたい」なら、まず脱毛でムダ毛を減らしておく

このように、理想の仕上がりを実現するためにも、施術の順番には十分な配慮が必要です。
将来の選択肢を広げる意味でも、先に脱毛を済ませておくことで後悔のない判断につながるでしょう。

4.先にタトゥーをした場合の対策や脱毛方法

すでにタトゥーを入れてしまった場合でも、脱毛をあきらめる必要はありません。
タトゥーがあると使用できる脱毛機器が制限されることはありますが、適切な方法を選べば、安全かつ効果的に脱毛を行うことが可能です。

ここでは、タトゥーをすでに入れている方に向けた具体的な脱毛手段を3つご紹介します。

4-1 ニードル脱毛(美容電気脱毛)

タトゥーがある部分でも安全に施術できる方法として最も有力なのが、ニードル脱毛です。
これは、毛穴に極細の針を挿入し、電気の熱エネルギーで毛根を破壊する脱毛法で、光やレーザーではありません。
そのため、インクの色に反応することがなく、タトゥーの上からでも施術が可能です。

ニードル脱毛の大きな魅力は、1本単位で丁寧に処理できる点です。
デザインにかかる部分だけをピンポイントで処理したい、タトゥーと肌の境目を美しく整えたいといったニーズにも対応できるため、仕上がりにこだわる方に向いています。

また、一度処理した毛は基本的に再生しにくいため、効果の持続性が高いのもメリット。
施術にはやや時間がかかりますが、信頼できる専門サロンを選べば、安全かつ高精度な脱毛が期待できます。

4-2 ブラジリアンワックス

一時的な脱毛でも良いという方には、ブラジリアンワックスも選択肢になります。
専用のワックスを肌に塗布し、毛と一緒に一気に剥がすことで、数週間〜1か月程度のツルツル肌を実現できます。

この方法はタトゥーの色素に影響を与えることがないため、インクの変色リスクなどを気にせず使用できるのが利点です。
また、施術直後から肌がすべすべになる即効性があるため、イベントや撮影の前に毛を処理したいというケースにも適しています。

ただし、肌にかかる負担はやや大きく、肌が敏感な方や、炎症が起こりやすい部位では注意が必要です。
安全性の面からも、自己処理よりは経験のあるサロンで施術を受けることをおすすめします。

4-3 タトゥー部分以外の脱毛

タトゥーが入っている部位以外の脱毛は、これまで通り光脱毛やレーザー脱毛も選択可能です。
腕の一部、背中の一部など、タトゥーが限られた範囲にとどまっている場合には、タトゥーを避けてその周囲をしっかり処理するだけでも、見た目の清潔感や肌の印象は大きく変わります。

特に、タトゥーのフチ周辺にムダ毛があると、デザインがぼやけて見えたり、印象が悪くなることがあります。
タトゥーの美しさを引き立てる意味でも、周囲のムダ毛を整えておくことは効果的です。

照射の際にはタトゥー部分に専用のシールを貼って保護したり、施術部位をしっかり分けて対応するケースが多いため、サロン選びや事前のカウンセリングが非常に重要です。
タトゥーがあることを必ず事前に伝え、適切な施術範囲や方法を確認しておきましょう。

5.タトゥー脱毛に関するよくある質問

タトゥーがある場合の脱毛に関して、多くの方が疑問を抱いています。​以下に、よくある質問とその回答をまとめました。

5-1 タトゥーを除去すれば、その部分に脱毛はできますか?

A. はい、可能です。ただし注意が必要です。
レーザーや皮膚剥離などでタトゥーを除去した場合、その部位の皮膚は一時的に非常にデリケートになります。
炎症や色素沈着が落ち着き、皮膚の状態が安定してからであれば脱毛は可能ですが、除去から数ヶ月以上の間隔をあける必要があることもあります。
施術前には必ず医師の診断を受けましょう。

5-2 タトゥー部分は脱毛時にどうやって避けられますか?

A. 通常はマスキングシールやテープで保護します。
サロンやクリニックでは、タトゥーのある箇所をマスキングして光が直接当たらないように工夫します。
形状に合わせてテープを貼るほか、照射機器の角度を調整するなど、インク部分にレーザーが反応しないよう細心の注意を払って施術が行われます。

5-3 脱毛時はタトゥーからどれくらい離せば安全ですか?

A. 一般的には1〜2cm以上離すのが安全とされています。
タトゥーの境目ギリギリまで照射を行うのはリスクがあるため、タトゥーのフチから数センチは避けて施術されるのが通常です。
機器の出力や肌の状態によっても調整されるため、事前のカウンセリングで対応範囲を明確にしておくことが大切です。

5-4 家庭用脱毛機をタトゥーの上に使っても大丈夫ですか?

A. 使用は推奨されません。
家庭用脱毛機も、光を用いた方式(IPLなど)が主流で、レーザー脱毛と同様に色素に反応します。
タトゥーインクに反応してやけどやインクのにじみが起こるリスクが高いため、使用は避けるべきです。
説明書にも多くの場合「タトゥー部分は不可」と明記されています。

6.まとめ

脱毛とタトゥーは、どちらも見た目に大きな影響を与える施術ですが、同時に進めるには注意すべき点が多くあります。
特にタトゥーのインクがレーザーに反応してしまうリスクがあることから、基本的には脱毛を先に済ませておくことが推奨されます。

すでにタトゥーを入れている方でも、ニードル脱毛やブラジリアンワックスといった方法を活用すれば、安全に脱毛を行うことが可能です。
また、タトゥー部分以外であれば、光脱毛やレーザー脱毛も引き続き選択できます。

大切なのは、自分の肌の状態や希望する部位に合わせて、信頼できるサロンや医療機関で適切なカウンセリングを受けることです。
脱毛とタトゥーを両立させるためには、施術の順番・タイミング・方法をしっかりと計画することが成功の鍵となります。

これから脱毛やタトゥーを検討している方は、後悔のない選択ができるよう、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。

女性脱毛技能士金子

メンズ脱毛お役立ちコラムを読んでいただき、ありがとうございます。 メンズ脱毛アロンソでは、ニードル脱毛でも痛みを極力抑えた超高周波タイプのスーパーフラッシュ法を採用しています。脱毛本場アメリカが認める「永久脱毛」と言われる施術方法なので、安心してお任せいただけます。メンズ脱毛をお考えであれば、ぜひ一度ご相談ください。 お電話でもフォームでも対応いたします。

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