膝脱毛をカミソリでやるとどうなるの？

カミソリは手軽に膝毛の脱毛ができるので便利そうに思えますが、肌荒れ、つまりカミソリ負けが起こる可能性があります。カミソリの刃が表皮を削りとると、中の角層が刺激を受け、かゆみや痛みが生じるのです。
カミソリの刃こぼれや、間違った剃り方などもカミソリ負けを招く原因となります。悪化すると、湿疹やじんましんができる、毛嚢炎という皮膚病になることもあります。
カミソリ負けしたら、まずは冷やして保湿し、悪化するようなら皮膚科を受診しましょう。膝毛の脱毛は、セルフケアよりも、エステの脱毛ケアを受けたほうが痛みや肌荒れも少なく脱毛効果も高いとされています。

【カミソリ負けが起こる】
膝のムダ毛をセルフケアする時に、簡単にできるカミソリを使うという男性も多いでしょう。しかし、カミソリで膝毛を剃ると肌が荒れることもあり、カミソリ負けと呼ばれます。
カミソリ負けは、膝毛を剃る時にカミソリの刃が肌に当たり、繰り返し刃を動かしている際に表皮も一緒にそぎ落とされてしまうことで起こります。表皮は外部刺激から肌を守るバリア機能という働きがあり、表皮が剥がれると内部の角質層が剥き出しになります。
乾燥や服との摩擦といった刺激により、このバリア機能が低下し、肌荒れが起こってしまうのです。

【カミソリの刃の劣化】 カミソリの刃が古く、切れ味が悪くなっていることも要因の一つです。刃が表皮に引っ掛かりやすいので、表皮が剥がれ落ちやすくなるからです。
特にカミソリを浴室で保管していると、サビなどで脆くなってしまいます。また、浴室は湿気が多いので、濡れたままのカミソリの刃に雑菌が繁殖し、不衛生な状態で肌に当たるため、角質層に雑菌は入り込んでしまうのも炎症を起こす原因となります。

【誤った剃り方】
カミソリ負けの原因としては、膝毛の剃り方も関係しています。カミソリでは、膝下の骨が出っ張った部分などはうまく刃が当たらないので、下からや上から、斜めからと色々な方向から刃を当てて剃る男性もいるでしょう。
膝毛の生えている方向が無理に変わったり、表皮が逆立ってしまい肌が荒れてしまう原因にもなります。何度も刃を当てて動かすことで、表皮の剥がれがひどくなることにもつながります。

膝毛をカミソリで剃ると、カミソリ負けが起こりやすくなります。カミソリ負けの症状としては、肌表面の表皮が剥がれるので、乾燥や摩擦などの外部の刺激がダイレクトに表皮の下の角層に触れます。
そのため、ヒリヒリとした痛みや、かゆみなどが感じることになるのです。角層にカミソリの刃先についた雑菌などが付着し、肌の中に入り込んで繁殖します。
すると、肌が炎症を起こして赤みが広がります。軽い痛みや炎症などはカミソリ負けの初期症状です。

【悪化すると湿疹や毛嚢炎に】
炎症やかゆみなどがひどくなると今度は肌にボツボツとした小さな吹き出物ができます。これは、肌が過敏になると出やすい湿疹やじんましんの症状です。
ヒスタミンというかゆみ成分が分泌されるので、かゆみが増すこともあります。湿疹が悪化すると、傷が化膿して膿が出て痛みが強くなる可能性が出てきます。
更に、毛嚢炎という皮膚炎になると治りにくいので、皮膚科を受診して薬を処方してもらう必要があるでしょう。

【冷却と保湿を】
カミソリで膝毛をセルフケアして、肌が荒れてしまったらまずは応急処置として冷やすことが大事です。冷やすと炎症が和らぎます。
また、かゆみが出て爪でかきむしったり、手てこすると傷ができて雑菌が入り込む、出血することもあります。その前に冷やすとかゆみも少しは軽減されるのでかきむしりを防ぐこともできます。
かゆみや炎症が収まったら、肌を保湿しましょう。カミソリ負けは乾燥が要因の一つとなっている場合もあります。乾燥した肌は表皮が剥がれやすいです。
表皮の奥の真皮にある角質層の細胞間は、油分と水分で満たされて肌が健康な状態を保っています。しかし、乾燥がひどくなり、表皮が脆いと隙間から角質層の水分が蒸発していきます。
その状態でカミソリを当てると、表皮が剥がれ一気に角質層の水分、油分が失われ、ボロボロの状態になって肌荒れが悪化してしまうのです。そうならないように、応急処置として角質層へ素早く油分と水分を補っておかなければならないのです。

【悪化したら受診も検討を】
冷却や保湿でも肌の炎症が収まらない場合は、ひとまず市販薬の皮膚炎に効く軟膏を塗って少し様子を見ましょう。炎症が引いてかゆみや痛みが和らげばよいですが、症状が変わらない、悪化することもあります。
その場合は早めに皮膚科を受診することも検討してみましょう。

【光脱毛は痛みも少なく効果的】
膝毛の脱毛を行う際に、肌荒れを防ぎ、仕上がりをキレイに保つにはカミソリなどを使ったセルフケアでは限界があります。やはり、費用はかかりますが、エステで膝脱毛を受けたほうが効果的だと言えるでしょう。
エステでの脱毛というと、女性しか利用しないイメージがあるかもしれません。しかし、男性でもムダ毛を気にして利用する人が増えており、敷居が低くなっています。
中でも、肌へのダメージが少なく、痛みもほぼないとされる光脱毛が良いと言われています。光脱毛の中でも、IPL（インテンスパルスライト）脱毛は、毛の黒いメラニン色素に反応する光を当てることで、毛の脱落を促し、熱により毛母細胞の働きを衰えさせることで、発毛を抑えるという脱毛法です。
太く、黒い毛に反応しやすく、光の照射範囲が広いので、1回で広範囲の施術が可能なのがポイントです。エステの美肌トリートメントにも使われているので、施術後は毛穴が引き締まり、肌がすべすべになる作用が期待できるとも言われています。

【毛周期に合わせて脱毛】
ただ、今肌の表面から出ている膝毛は全ての毛ではありません。毛には生え変わりの周期、毛周期があるので皮膚の下で発毛しかけている毛が待機しています。
そのため、1回の施術では全ての毛を除去することはできないので、期間を空けて数回通う必要があります。