脱毛中の日焼けがダメな理由とは?NGな日焼けの程度や対処法も解説

脱毛は、脱毛機器の光やレーザーが体毛に含まれるメラニン色素と反応して発生した熱により、毛が抜ける仕組みです。日焼けした肌は、通常よりもメラニン色素が増殖した状態であるため、施術によって通常よりも痛みを感じるほか、肌トラブルが生じる可能性があります。脱毛がしたい人の中には、どの程度日焼けした肌で施術ができないのか、基準が分からない人もいるでしょう。

当記事では、脱毛の期間中に日焼けをしてはいけない理由や、施術ができない日焼けの程度などを紹介します。日焼けが施術にどのように影響するのかを知りたい人や、計画的に脱毛がしたい人はぜひ参考にしてください。

記事監修者情報

山下真理子 医師
山下真理子
専門科目
皮膚科
経歴
京都府立医科大学卒業後、医師に。主に美容医療に従事するが、医療専門学校にて講師を務めて、医療教育にも従事する。
資格
医師
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1.【脱毛直後もNG】脱毛期間中に日焼けをするのがダメな理由

脱毛の施術を受けている期間中は、可能な限り日焼けを避けましょう。脱毛直前はもちろん、脱毛施術後も最低1~2週間は日焼けしないことが大切です。

多くの脱毛サロンや医療脱毛クリニックでは、肌の色が変わるレベルで日焼けした場合、元の色に戻るまで脱毛施術を受けられません。期間としては1~2か月程度、肌質・体質によっては3か月以上の回復期間を設けなければならず、大幅なスケジュール変更が必要となるでしょう。

ここでは、脱毛期間中に日焼けをしてはいけない理由を3つ解説します。

1-1.施術の効果が下がる

脱毛サロンや医療脱毛クリニックの施術で主に使用されるのは、光やレーザーを利用した脱毛機器です。体毛に含まれるメラニン色素が光と反応して発生した熱により、脱毛する仕組みとなっています。ここで問題となるのが、脱毛機器の光は皮膚に含まれるメラニン色素にも反応するということです。

本来であればムダ毛のみにピンポイントで照射できるはずの光が、黒くなった日焼け部分にも反応するため、威力が拡散して施術の効果が下がる場合があります。日焼けの程度によっては施術できる場合もありますが、安全性を考慮して低出力となるケースが多く、通常通りの脱毛効果は期待できないでしょう。

1-2.施術中に痛みを感じやすくなる

日焼けした肌は紫外線によって炎症が起こり、通常よりもメラニン色素が増えた状態です。脱毛機器の光やレーザーは体毛だけでなく皮膚のメラニン色素に反応するため、日焼けした肌は脱毛の施術による熱が加わると痛みが強くなる傾向にあります。熱が発生する範囲が広くなるため肌への影響も大きくなり、施術に伴う痛みやかゆみが強くなるケースが珍しくありません。

さらに、日に焼けた肌は通常の肌に比べバリア機能が低下し、乾燥しやすい状態です。乾燥した肌は刺激に弱く、健康な肌であれば感じなかった痛みにも過敏に反応しやすくなります。

1-3.肌のトラブルが起こりやすくなる

日焼けした肌で光脱毛や医療レーザー脱毛を受けると、通常の肌よりも大きなダメージを負う可能性が高まるため、基本的には日焼け後の施術はできません。

日焼けによってメラニン色素の量が増え、活性化した状態の肌への照射は、やけどを引き起こしかねません。また、ただでさえ乾燥状態にある肌がさらに乾燥するほか、刺激への反応が過剰になり肌荒れなどの症状が起こる可能性もあります。

近年は刺激の少ない脱毛機器も増えていますが、それでも肌へのダメージを完全になくすことはできません。光やレーザーの刺激を受けた状態で日焼けすると、通常よりも紫外線によるダメージが強まり、脱毛箇所の肌トラブルリスクが高まる傾向にあります。

2.脱毛期間中はどの程度日焼けしているとダメなのか

脱毛期間中ということで気を付けていても、ついケアを忘れてしまうことやスケジュールの都合によって日に焼けてしまうこともあるでしょう。基本的に、脱毛の施術を受けている期間中の日焼けは避けたほうがよいものの、日焼け具合や日焼けした場所によっては、脱毛への影響がない場合もあります。

ここでは、多くの脱毛サロンで施術を受けられなくなる日焼けの度合いについて解説します。

2-1.目に見えて日焼けしているとNG

脱毛サロンで日焼けをしているかチェックする際は、基本的には目視です。そのため、目で見て誰もが「明らかに日焼けしている」と分かる焼け方は、施術できないと考えてよいでしょう。肌が黒くなっている場合はもちろん、赤くなっている場合も炎症が起きている状態となるため、施術できません。

「かすかに赤くなっている」「赤みが引いて肌の色も変わっていない」といったレベルの日焼け肌なら、施術を受けられる可能性があります。ただし、肌ダメージが残っていることに変わりないため、軽度の日焼けをしたことを伝えておいたほうが無難です。不安な場合は日焼け前に脱毛サロンで確認しておきましょう。

2-2.脱毛部位が日焼けしているとNG

脱毛施術を受ける部位に関しては、日焼けはNGです。肌が日焼けした状態での施術が推奨されていないのは、脱毛機器の光が皮膚のメラニン色素に反応し、通常よりも痛みが伴うほか、肌トラブルを引き起こしやすくなるためです。そのため、光やレーザーの照射範囲さえ日に焼けていなければ、ほかの部分は日焼けしても問題ありません。

例えば、脇やVIOなどの日焼けしにくい部位を脱毛する場合は、さほど気にしなくても大丈夫です。一方、顔や腕などの日焼けしやすい部位の場合、日頃から紫外線対策を徹底する必要があります。

3.脱毛期間中に日焼けしないための対処法

脱毛期間中に日焼けをすると、次の施術を受けられない場合や、施術箇所に肌トラブルが起きる場合があるため注意が必要です。スムーズに脱毛を終わらせるためにも、脱毛期間中の日焼け対策は徹底しましょう。

ここでは、脱毛期間中に日焼けしないための対処法と、万が一日焼けしてしまった場合の対処法を解説します。

3-1.日焼け止めを使う

日焼け止めは、日焼け対策の基本です。日頃から外出時には露出部分に日焼け止めを塗る習慣をつけ、日焼けを予防しましょう。

日焼け止めを塗るときに意識するとよいポイントは、下記の通りです。

【日焼け止めの効果的な塗り方】

  • メーカーの規定量より少し多めに塗るとムラになりにくい
  • 1か所から塗り広げず、小分けにして塗る
  • 数時間おきに塗り直す
  • 室内でも窓際にいるときは日焼け止めを塗る

ただし、脱毛当日は施術部分に日焼け止めを塗らないか、拭き取りクレンジングなどを持参して直前に落としましょう。日焼け止めがしっかりと塗られていると、毛穴に入り込んだ成分が邪魔して施術の効果が落ちる恐れがあります。また、脱毛施術後の肌が弱っているときは、低刺激の日焼け止めを選ぶのがおすすめです。

3-2.露出の少ない恰好でUV対策をする

日差しの強い日は、日焼け止めだけでは降り注ぐ紫外線を防ぎ切れません。UV対策として、肌の露出を控える方法も有効です。日焼け止めを使いつつ、露出の少ない服や紫外線の影響を可能な限り抑えられる素材の服を選べば、より効果的に日焼け予防ができます。

下記は、UV対策に役立つアイテムの一例です。

【UV対策に効果的なアイテム】

  • つばの大きな帽子
  • サングラス
  • マスク
  • マフラー
  • 長袖・長ズボン
  • 日傘

UV対策用には、黒や紺などの色が濃いアイテムのほうが紫外線を遮りやすくなります。UVカット加工が施されたアイテムを選ぶとなお効果的です。夏場の暑さが増している近年は、熱中症対策として男性向けの日傘も多く販売されています。UV対策にもぜひ積極的に活用しましょう。

3-3.紫外線の少ない時期に脱毛施術を受ける

降り注ぐ紫外線量が少なく日焼けのしにくい、秋から冬に脱毛施術を受ける方法もおすすめです。秋冬は気温が下がるため自然と露出の少ない格好になりやすく、帽子やマスク、マフラーでがっちりガードしても目立ちしません。

また、脱毛の効果を実感するには、複数回の施術が必要となります。秋から冬に施術を始めれば、次の夏ごろには結果が出ているケースが多いでしょう。露出が増える時期に備えて計画的に脱毛を進められるのも、秋から冬に脱毛施術を受けるメリットです。

4.脱毛期間中に日焼けをしてしまったときのケア方法

脱毛期間中に日焼けをしてしまった場合、しっかりと冷やすことが大切です。日焼けは軽いやけどと同じ状態のため、まずは肌を冷却して可能な限り炎症を鎮めましょう。

肌のほてりが治まったら化粧水や乳液を使用して保湿し、肌の乾燥を抑えます。美白成分が配合されたものを選び、美白ケアも同時に行うと肌への色素沈着が起こりにくくなります。また、できるだけ肌に優しい成分でできたアイテムを選ぶことも大切です。

脱毛後のスキンケアについても詳しく知りたい人には、下記の記事もおすすめです。

脱毛後のお肌のケアについて

まとめ

脱毛機器の光やレーザーは、体毛だけでなく皮膚のメラニン色素にも反応します。日焼けした肌はメラニン色素が通常よりも増殖した状態にあるため、光やレーザーの威力が拡散して施術の効果が下がるほか、痛みを感じやすくなる可能性があります。

一般的に、明らかに日焼けをしている状態や、施術を受ける部位が日焼けしている状態は、脱毛の施術を受けられないケースが多いでしょう。脱毛期間中に日焼けをしたときは、肌を冷却して炎症を鎮め、保湿をして乾燥を抑えるのが大切です。

女性脱毛技能士金子

メンズ脱毛お役立ちコラムを読んでいただき、ありがとうございます。 メンズ脱毛アロンソでは、ニードル脱毛でも痛みを極力抑えた超高周波タイプのスーパーフラッシュ法を採用しています。脱毛本場アメリカが認める「永久脱毛」と言われる施術方法なので、安心してお任せいただけます。メンズ脱毛をお考えであれば、ぜひ一度ご相談ください。 お電話でもフォームでも対応いたします。

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