脱毛をするか迷っている方の中には、ニードル脱毛は本当に効果があるのか疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。ニードル脱毛はさまざまな脱毛方法の中でも効果を感じやすい脱毛方法です。ただし、メリットとデメリットがあるため、施術を受ける際は事前にどのような脱毛方法か把握してから受けるのがよいでしょう。
当記事では、ニードル脱毛を受けるメリット・デメリット、また料金相場やニードル脱毛に向いている方の特徴などを解説します。
記事監修者情報
- 山下真理子
- 専門科目
- 皮膚科
- 経歴
- 京都府立医科大学卒業後、医師に。主に美容医療に従事するが、医療専門学校にて講師を務めて、医療教育にも従事する。
- 資格
- 医師
1.ニードル脱毛は効果ないって本当?
ニードル脱毛とは、毛穴に針を入れ電流を流すことで発毛組織を壊す脱毛方法です。毛母細胞に直接ダメージを与えるため生えている毛はすぐに抜け落ち、施術直後から効果を実感できます。
注射を刺すのとは異なり、もともと穴が開いている毛穴に針を入れ施術します。そのため、痛みの発生は電流を流した一瞬で済み、処理した毛はピンセットで無理に引っ張らなくても簡単に抜くことが可能です。
毛1本1本の発毛組織に対してしっかりとダメージを与えるため、発毛組織が壊れた毛は再発毛しにくくなります。利用するサロンや出力の強さによっては、再び毛が生える可能性がありますが、繰り返し施術でより多くの毛にアプローチし減毛効果を得られるでしょう。
2.ニードル脱毛のメリット
ニードル脱毛は効果の高さが自慢の脱毛方法です。毛や肌の状態、部位に関係なく施術を受けられるなど、多くの方が高い満足度を得られます。
ここでは、いくつかある脱毛方法の中でも、ニードル脱毛を選ぶメリットを5つ紹介します。
2-1.即効性があり半永久的な脱毛が期待できる
レーザー医療脱毛や光脱毛は、施術後すぐに毛が抜けることはありません。毛が抜け始めるまでに数日から数週間待つ必要があり、中にはあまり効果がないと感じる方もいます。
ニードル脱毛でダメージを与えた毛は、すぐに抜け落ちるのが特徴です。施術直後からすぐに毛が取り除ける即効性があるため、他の脱毛方法で効果を得られなかった方にもおすすめとなっています。
ニードル脱毛によって発毛組織が壊された毛は再発毛しにくく、半永久的な効果が期待できるのも魅力です。より早く高い効果を求める方には、特に有効な脱毛方法と言えます。
2-2.毛の色や肌質に関係なく施術ができる
ニードル脱毛は、黒いメラニン色素に反応させて施術する、レーザー医療脱毛や光脱毛とは異なります。毛の1本ずつに電流でダメージを与える方法のため、毛の色や肌質によって、施術の可否や効果が左右されません。
下記に当てはまる方や施術部位も対応可能です。
- 毛の色が黒以外
- 背中などの細い産毛
- 濃いシミやホクロ
- 日焼け肌・地黒肌の方
レーザー医療脱毛では日焼け肌や地黒肌の方への施術はやけどが懸念されるため、出力を弱める必要があり、脱毛効果が低くなります。状態によっても異なるものの、そもそも日焼けした肌への施術を断るクリニックも珍しくありません。対して、ニードル脱毛は肌の色を気にせずに処理できるので、日焼け肌や地黒肌の方も関係なく施術を受けられます。
2-3.目元の近くも施術ができる
レーザー医療脱毛や光脱毛は、皮膚を透過する光を使用します。目元近くを施術すると、強い光によって目がダメージを受ける可能性がある方法です。クリニックやサロンによっては、目を保護するコンタクトの装着が求められたり、施術そのものを断られたりするケースがあります。
一方でニードル脱毛は、光を使用しない脱毛方法です。眉毛など目元近くを施術しても目に悪影響は及ばず、安全に毛の処理を進められます。加えて、毛が細く色が薄い顔の産毛をきれいに処理できるのもメリットです。レーザー医療脱毛などで反応しにくい顔の毛に、安全かつしっかりとアプローチできます。
2-4.細かなデザインに対応できる
ニードル脱毛は処理する毛を1本ずつ選び、ピンポイントに施術範囲を調整できます。細かな調整ができるため、毛を残す部分を希望の形に仕上げる「デザイン脱毛」が可能です。
広範囲に照射し脱毛効果を得るレーザー医療脱毛などでは、狭い範囲や毛の1本ずつにアプローチするのは難しくなっています。大まかに希望の形は作れるものの、細かく形を整えられないので注意しましょう。
ニードル脱毛で毛を1本ずつ施術すると、どのような形になっているか、都度変化を確認しながら処理を進められます。髭や眉毛など、人の目につきやすい部分を整える場合や、残した毛の見え方にこだわりたい方にもおすすめです。
2-5.白髪や硬毛化した毛にも施術ができる
レーザー医療脱毛や光脱毛は黒いメラニン色素に反応させて脱毛する方法です。白髪に照射しても発毛組織を壊せず、脱毛効果を得にくい特徴があります。ニードル脱毛であれば、毛の色に関係なく処理できるので、白髪を脱毛したい方も安心です。加えて、硬毛化してしまった毛にも、効果的にアプローチできます。
毛の硬毛化は、何が原因となり起こるのか詳しく特定されていない症状です。もともと薄かった毛がレーザー医療脱毛で処理されずに残り、ダメージを回復する過程で、濃く・太くなるのではないかと言われています。
ニードル脱毛は毛の1本ずつに電流を用いてアプローチするため、硬毛化を引き起こす心配はありません。硬毛化していても発毛組織に直接ダメージを与え、問題なく処理できます。
3.ニードル脱毛のデメリット
ニードル脱毛は減毛効果が高く、他の脱毛方法では難しい処理にも対応できる施術です。しかし、良い点ばかりではなく施術を受ける方にとってはデメリットもあります。施術を始めた後に後悔しないためにも、事前にデメリットを把握するのが大切です。
以下では、ニードル脱毛のデメリットをいくつか紹介します。
3-1.痛みが強い傾向にある
ニードル脱毛は施術の際、毛穴に針を入れ電流を流します。個人差はありますが、施術時の痛みは強い傾向にあるのがニードル脱毛の特徴です。希望する範囲の施術を受ける間、痛みに耐え続ける必要があります。
施術後の当日中もしくは数日間、毛穴の赤みや腫れ、ひりつく痛みが続くケースもあるため注意が必要です。痛みに弱い方は一度の施術本数を少なくしたり、施術時間を短くしたりするのをおすすめします。
なお、ニードル脱毛には「フラッシュ法」と呼ばれる脱毛方法があります。フラッシュ法は1本あたりの処理時間が短く、出力を調整し痛みや肌への負担を軽減できる方法です。痛みの強さを懸念する方は、フラッシュ法が採用されているサロンを選ぶのも一案です。
3-2.広範囲の脱毛は時間がかかる
毛の1本1本に処理が必要なニードル脱毛は、広範囲に施術する場合、多くの時間を要します。一度の処理範囲が狭く、短時間で広範囲を施術するのは難しいのが特徴です。
1分間の処理本数は、10本程度が目安です。狭い範囲や細かな調整で毛の処理をしたい場合に、特に向いている方法と言えます。レーザー医療脱毛で広範囲を処理した後に残った毛や、硬毛化した毛などの部分的なアプローチにも最適です。
痛みに弱い方も、レーザー医療脱毛で毛量を減らした後にニードル脱毛を利用するなど、段階的に取り入れると痛みを感じる時間を少なくして減毛効果を得られます。
3-3.毛をある程度伸ばしておく必要がある
ニードル脱毛は施術の際、ピンセットで毛を挟みながら毛穴に針を入れ処理を行います。施術を受ける前は一定期間毛を剃る行為や毛抜きができず、毛を3~5mm程度伸ばした状態を維持しなければなりません。人によっては、数ミリとは言え毛を伸ばすことにストレスを感じる可能性があります。
腕や足の毛が伸びている状態が気になる方は、暑い季節でも長袖・長ズボンで隠すなど工夫が必要です。職業柄、髭を剃らなければならない方は、マスクが手放せない状態になることも考えられます。
一定期間、意識的に毛を伸ばす必要があり、ストレスや手間がかかる可能性があるのを理解した上で施術を検討しましょう。
4.ニードル脱毛の料金相場
ニードル脱毛は一般的に「◯本◯円」や「◯分◯円」など、本数や時間単位で料金が決まります。1本あたり110円、時間単位では5分で2,000円が相場です。クリニックやサロンによっては、デリケートゾーンに該当する顔やVIOの他、曜日別で料金が異なるプランもあります。施術で使用する針代は本数・時間単位の料金に含んでいる、もしくは別途支払いが必要なところもあるため、事前の確認が大切です。
メンズ脱毛サロンの「Alonso(アロンソ)」では、針代を含めて下記の料金形態となっています。
時間 料金 30分 12,000円 1時間 20,000円
引用:メンズ脱毛サロンAlonso「ニードル脱毛」/引用日2023/07/29
時間制で30分単位での施術、1分あたりの処理本数は5〜10本が目安です。
処理した毛はすぐに抜け落ち始めますが、繰り返し施術を受けると、より高い減毛効果を得られます。1か月半を目安に、毛量が多い方は2週間〜1か月の間隔で施術を受けるのがおすすめです。
5.ニードル脱毛に向いている方の特徴
他の脱毛方法で施術を受けたものの産毛や白髪が残っている方、日焼けしていて施術を断られた方などでも、ニードル脱毛であれば対応可能です。気になる部分の毛を根こそぎ処理できます。
以下の特徴に当てはまる方も、ニードル脱毛に向いていると言えます。現在処理したい毛や肌の状況、どのように処理したいかなど、自身の希望と照らし合わせてみてください。
5-1.髭や眉毛・VIOを脱毛したい方
希望の形に整えながら脱毛したい方は、ニードル脱毛が向いています。ニードル脱毛では狭い範囲の施術が可能で細かくデザインを決められるため、人の目につきやすい髭や眉毛、VIOの脱毛に適しています。
レーザー医療脱毛や光脱毛では処理しきれずに残った毛や、濃いシミやホクロ部分も問題ありません。理想のデザインをぼやけさせず、きれいに処理を済ませられます。
たとえばVIOであれば、ナチュラルや逆三角形、細かな毛を処理してハイジニーナも可能です。部分的に施術することで、見た目を自分好みの形に仕上げられ、蒸れ感も減らせます。
5-2.毛深い方や毛の薄い方
毛深い方がレーザー医療脱毛や光脱毛を受けた場合、毛をきれいに処理しきれず残ってしまう可能性があります。ニードル脱毛は、毛の1本ずつにアプローチする施術をするため、毛深くても関係ありません。
反対に毛が薄い方も、ニードル脱毛を受けるのに向いています。レーザー医療脱毛などでは複数回の照射でも処理が難しいような薄い毛も、問題なく施術可能です。
中にはレーザー医療脱毛後に、硬毛化した毛が残るケースもあります。施術を受け続けると硬毛化した毛を処理できますが、濃く太い毛は脱毛を完了させるまでに時間を要します。予定の施術回数で処理が終わらない可能性があるため、注意しましょう。ニードル脱毛であれば毛質を問わず、通常の毛と同じ減毛効果を得られます。
5-3.タトゥーのある方
レーザー医療脱毛や光脱毛は、黒いメラニン色素に反応させ熱を出し、発毛組織にダメージを与えます。タトゥーがあると毛が生えている部分と同様に機械が反応し、熱で肌にダメージを与えるリスクがあり危険です。熱によって肌が傷つきやけどを負ったり、タトゥーが変色したりする可能性があるため、タトゥーがある部分はレーザー医療脱毛などで施術ができません。
対してニードル脱毛は肌の色に関係なく、発毛組織に直接ダメージを与えます。メラニン色素に反応することで起こるやけどやタトゥーが変色するリスクなく施術可能です。
6.ニードル脱毛以外の脱毛方法を比較
毛の脱毛方法はニードル脱毛の他に、光脱毛とレーザー医療脱毛の大きく3つに分けられます。光脱毛・レーザー医療脱毛は、毛を処理する部分に光を照射して、熱で発毛組織にダメージを与える方法です。
どちらも基本的には同じ仕組みにより脱毛効果を得られますが、それぞれ照射出力の差や施術に伴うメリット・デメリットが異なります。
●光脱毛
光脱毛はレーザー医療脱毛に比べ、照射時の出力が弱い特徴があります。脱毛効果は低く、一時的に毛を薄くしたり細くしたりする、抑毛を目的とする方法です。
メリット | デメリット |
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●レーザー医療脱毛
レーザー医療脱毛は高い照射出力を用いて脱毛する方法で、医療機関である病院やクリニック限定で施術を受けられます。脱毛終了後、1か月後の毛の再生率が20%以下に該当する「永久脱毛」に分類される方法です。
メリット | デメリット |
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どちらの方法もニードル脱毛と異なり、複数回の施術を行わなければ脱毛効果が得られません。加えて、即効性はなく毛が抜け落ちるまで2〜3週間ほど待つ必要があります。
7.ニードル脱毛サロンの選び方
サロンを選ぶ際は、スタッフの対応や通いやすい場所にあるかなどを事前に確認しましょう。無理なく定期的に通えるところを選ぶのが大切です。スタッフの対応は、問い合わせ時やカウンセリングの際に確認してください。
以下の点も併せて確認しサロンを選ぶと、施術を受ける上でのストレスや負担、トラブルを軽減できます。
7-1.ニードル脱毛の種類で選ぶ
サロンで受けられるニードル脱毛は3種類あり、いずれかの方法で施術を行います。それぞれ毛にダメージを与える基本的な方法は同じですが、1本あたりの施術時間の目安や特徴が異なります。利用を検討するサロンがどの方法を用いて施術するか確認した上で、選ぶのがおすすめです。
- 電気分解法:60〜80秒
- フラッシュ法:1秒以下
- ブレンド法:3〜20秒
電気分解法は化学反応を利用して処理する方法で、時間がかかる傾向にあります。反対にフラッシュ法は3種類の中でも1本あたりの施術時間が短く、処理をする際の痛みを抑えられるのが特徴です。ブレンド法は、電気分解法とフラッシュ法を掛け合わせた方法です。電気分解法・フラッシュ法で処理しきれなかった毛にも、しっかりとアプローチできます。
なお、「絶縁針脱毛」と呼ばれるニードル脱毛は、病院・クリニックのみで用いられる施術方法です。サロンでは絶縁針脱毛を用いた施術は受けられないため、注意しましょう。
7-2.納得できる料金か確認する
施術料金はサービス内容に見合っているか確認した上で、サロンを選びましょう。サロンの中には料金を安く設定し、カウンセリングやアフターケアの際に追加で支払いを求めるケースがあります。
料金が高いサロンは、広告宣伝費が含まれている可能性があるため注意してください。安くても高くても余計な支払いをしなくて済むよう、妥当な料金のサロンを見極めることが大切です。
また、転勤や引っ越しなど、何らかの事情により施術が続けられなくなる可能性を考慮して、返金サービスがあるか併せて確認すると安心です。
7-3.予約が取りやすいか確認する
料金が安いサロンでも、予約が取りにくいと施術期間が長引きます。場合によっては、次の予約まで2~3か月の期間が空くこともあります。定期的に施術を受けられる、予約管理が整っているサロンを選ぶのがおすすめです。
料金が安く人気が高い、もしくは会員数が多いサロンなどは、予約が取りにくい可能性があります。サロンを選ぶ際は料金の安さや人気などに捉われず、予約の取りやすさも考慮すると、ストレスが少なく継続して施術を受けられます。
まとめ
ニードル脱毛とは毛穴に針を入れ電流を流して、発毛組織を直接破壊することで毛の発毛を止める脱毛方法です。即効性が高く半永久的な脱毛効果が期待できるため、効果の高い脱毛方法だと言えます。毛の色や肌質に左右されないため、白髪やシミやホクロに生えた毛、タトゥー部分の毛を脱毛したい方に向いています。
痛みが強かったり価格が比較的高かったりするデメリットがあるため、他の脱毛方法と並行しながらメリットを生かす形で利用するのがおすすめです。お店によっては予約が取りにくいと言った場合もあるため、料金や予約のとりやすさなど総合的に比較しながら納得のいくお店で施術を受けましょう。
メンズ脱毛お役立ちコラムを読んでいただき、ありがとうございます。 メンズ脱毛アロンソでは、ニードル脱毛でも痛みを極力抑えた超高周波タイプのスーパーフラッシュ法を採用しています。脱毛本場アメリカが認める「永久脱毛」と言われる施術方法なので、安心してお任せいただけます。メンズ脱毛をお考えであれば、ぜひ一度ご相談ください。 お電話でもフォームでも対応いたします。