医療脱毛は何回で効果を感じられる?少ない回数で実感するためのコツ

医療脱毛で使われる医療レーザー脱毛機は他の脱毛に比べて出力が高く、脱毛効果を実感しやすいといわれています。そのため、少しでも早く脱毛効果を感じたい方や、イベントの時期に合わせて脱毛したい方から注目されています。

では、実際に何回目の施術で脱毛の効果を感じられるのでしょうか。当記事では、医療脱毛の効果を実感できる回数や、少ない回数で医療脱毛の効果を感じるためのポイントについて解説します。医療脱毛に関するQ&Aもまとめているため、脱毛に興味のある方は最後までご覧ください。

記事監修者情報

木村奈緒 博士
木村奈緒
専門科目
美容皮膚科
経歴
久留米大学医学部卒後、美容皮膚科クリニックにて勤務。日常に取り入れやすい美容を提供することをこころがけ、患者様に寄り添った診療を行っている。
資格
医学博士
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1.医療脱毛は何回で効果を実感できる?

医療脱毛で効果を実感できる回数は、どの程度の脱毛効果を求めるかによって異なります。

ムダ毛が薄くなるなど「自己処理が楽になる」効果であれば、「5回」が目安です。産毛がなくなるなど「自己処理が不要になる」効果であれば、「10回」が目安となります。

1-1.部位ごとの脱毛回数

脱毛効果を実感できるまでの回数は、脱毛する部位によっても変動します。

以下では4つの部位に分けて、脱毛回数の目安を紹介します。特定の部位を脱毛したい方は、以下の脱毛回数の目安を参考にしてください。

●顔

自己処理が楽になる回数の目安 自己処理が不要になる回数の目安
5回 10回

顔は細い産毛が多い部位です。産毛はレーザーが効きにくく、自己処理が不要になるまでの回数は多くなります。

●ワキ

自己処理が楽になる回数の目安 自己処理が不要になる回数の目安
5回 8回

ワキは太いムダ毛が多い部位です。太く色も濃い毛はレーザーが効きやすく、少ない回数でも効果を感じられます。

●腕・脚

自己処理が楽になる回数の目安 自己処理が不要になる回数の目安
6回 8回

腕・脚は太いムダ毛に混じって細い毛もある部位です。脱毛範囲が広く、効果を感じられるまでに回数がかかります。

●VIO

自己処理が楽になる回数の目安 自己処理が不要になる回数の目安
6回 10回

VIOは太いムダ毛が多い部位です。デリケートゾーンであるためレーザーの出力を下げるケースがあり、効果を感じられるまでの回数は多くなります。

2.【回数別】脱毛により期待できる効果

医療脱毛で効果が実感できる回数は、人によって異なります。

しかし、効果が出ていると感じられる回数はある程度共通しています。一般的には、回数が少ないうちは得られる効果が小さく、回数を重ねるごとに得られる効果が大きくなる傾向です。

ここでは、脱毛回数を「1~3回」「3~5回」「8~10回」の3パターンに分けて、それぞれの脱毛回数で期待できる効果を解説します。

2-1.1~3回

脱毛回数が1~3回では、施術部位がツルツルになるほどの脱毛効果はまだ得られません。医療脱毛では、毛の成長するサイクルに合わせて複数回の施術が必要です。

レーザーによる脱毛施術を受けると、施術から1週間が経過したあたりで施術部位の毛が抜け始めます。施術1回あたりで抜ける毛の量は、施術部位全体の毛の約20%です。

1回目の施術後は約20%の毛が抜けて、2回目では約40%、3回目では約60%と、徐々に施術部位の毛が薄くなります。毛はまだ残っているものの、生えそろっている毛の密度は低下して、自己処理が楽になる程度の効果を感じられるでしょう。

2-2.3~5回

3~5回は、医療脱毛における全身脱毛コースの標準回数として設定されていることが多い回数です。脱毛効果が3~5回になると約60~約100%の毛が脱毛でき、施術部位の毛がかなり薄くなります。

5回目の施術後、自己処理をする頻度が減ったり、部位によってはムダ毛がほとんど気にならなくなったりする効果が実感できるでしょう。

ただし、5回の施術を受けて施術部位のほとんどの毛が脱毛できても、毛がまったく生えなくなるわけではありません。また細く色素が薄い毛はレーザーが効きにくく、5回の施術を受けても肌の表面に産毛が残っている可能性があります。特に顔・胸・指などの産毛が多い部位は、5回では産毛が減ってきた程度の効果しか得られないケースもあるでしょう。

施術部位の自己処理を楽にしたい方は、脱毛回数を3~5回に設定するとよいでしょう。

2-3.8~10回

脱毛回数8~10回は、施術部位に毛がほとんどない状態にしたい場合に目安となる回数です。産毛が多い部位の脱毛も完了し、施術部位の肌がスベスベになる効果が実感できます。

VIOに毛がない、いわゆるパイパンの状態にしたい場合も、8~10回が脱毛回数の目安です。肌へのダメージを抑えるためにレーザーの出力を抑えている場合でも、8~10回の施術で施術部位の自己処理がほぼ不要になる効果を実感できます。

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3.医療脱毛の回数に影響すること

医療脱毛の効果が出るまでの回数は、さまざまな要因によって増えたり減ったりします。医療脱毛の回数に影響を与える要因は、主に「毛周期」「毛質」「肌質」の3つです。

ここでは「毛周期」「毛質」「肌質」の3つについて、それぞれどのように医療脱毛の回数に影響を与えるかを解説します。

3-1.毛周期

毛周期とは、毛が生え変わるサイクルのことです。人間の体毛は退行期に入ると抜け始め、休止期には完全に抜け落ちます。

成長初期 毛が生え始める時期
成長後期 毛が成長し、皮膚表面で伸びる時期
退行期 毛の成長が停止し、抜け落ちる準備をする時期
休止期 毛が完全に抜け落ち、次の毛が生え始める準備をする時期

4段階がある毛周期のうち、医療脱毛で使用するレーザー脱毛の効果が高い時期は「成長初期」と「成長後期」です。

レーザー脱毛は、毛に含まれるメラニン(黒い色素)がレーザーに反応して熱を生じる仕組みを利用しています。毛に含まれるメラニン量が多い成長初期と成長後期はレーザーの効果が高い一方で、メラニン量が少なくなる退行期や休止期には高い効果を得られません。

退行期や休止期にある毛を脱毛するためには、毛が新しく生え変わり、成長初期もしくは成長後期の状態でレーザーを照射する必要があります。

毛周期に合わせて施術をしなければ高い脱毛効果を得られないことが、医療脱毛で複数回に分けて施術を行う主な理由です。

毛周期の詳細は下記記事でも紹介しています。より詳しく知りたい方は、こちらもぜひご覧ください。

毛周期について

3-2.毛質

毛質とは、毛が持っている性質のことです。毛には太い毛・細い毛があり、やわらかさや色などさまざまな違いがあります。毛質は毛が生えている部位や、個人差によって違いが出る点が特徴です。

毛質の違いは医療脱毛を受けたときの効果に影響します。毛に含まれるメラニン量によって、レーザーによる効果が出やすいかどうかが変わるためです。

脱毛効果を実感しやすい毛質は「太い毛」や「濃い黒色の毛」です。どちらの毛もメラニンを多く含んでおり、レーザーによって毛根部に熱を発生させやすいことから、少ない回数でも高い脱毛効果を得られます。

一方で「細い毛」や「黒色が薄い毛」などのメラニン量が少ない毛は、レーザーを照射しても毛根部に熱が発生しにくく、回数を重ねないと脱毛効果が期待できません。

また、「白髪」は白髪は毛のメラニン量が極端に少なく、レーザーを照射しても十分な脱毛効果が期待できません。

3-3.肌質・肌の状態

肌質・肌の状態も、医療脱毛の回数に影響を与える要因です。肌質や肌の状態の違いによって、医療脱毛で効果が出やすいかどうかが変わります。

地肌が色白の方は、医療脱毛で効果が出やすい肌質といえます。色白の肌は毛の色が目立ち、レーザーで効率よく毛根部を破壊できるためです。

対して、地肌の色が濃い方や日焼けした肌は、医療脱毛で効果が出にくい肌質となります。色が濃い肌や日焼けした肌は、肌の色と毛の色が近くなるため、レーザーが肌にダメージを与えすぎないよう慎重に施術する必要があります。

地肌の色が濃い、もしくは日焼け肌でも脱毛できる「蓄熱式脱毛機」を用意しているクリニックもあるため、肌の色が濃いめの方はクリニックに相談してみましょう。

また、刺激に弱い肌にはレーザーの出力を抑えて施術します。レーザーの出力を抑えると脱毛効果が低くなり、施術回数も多くなります。

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4.少ない回数で医療脱毛の効果を感じるためには?

脱毛完了にかかる回数が多くなると医療脱毛にかかる料金も増えます。少ない回数の脱毛施術で高い効果を得られれば、医療脱毛のコスト抑制はもちろん、店舗に通う手間も減らすことが可能です。

ここでは、少ない回数で医療脱毛の効果を実感するためのポイントを5つご紹介します。

4-1.脱毛する部位に合った機器と方法を選ぶ

医療脱毛で使用される医療レーザー脱毛機にはいくつかの種類があり、種類によって脱毛しやすい毛が異なります。医療脱毛をする際は、脱毛する部位の毛質に合った機器と方法を選びましょう。

医療脱毛で使用される主な脱毛機は下記の3種類です。

種類 脱毛に適した毛
アレキサンドライトレーザー 太い毛
ダイオードレーザー 太い毛から産毛までのさまざまな毛
ヤグレーザー 根の深い毛や硬毛化した毛

施術を受けていても脱毛の効果が薄いと感じる場合は、レーザーの種類が脱毛する部位に合っていない可能性があります。

クリニックによっては特定のレーザーだけを使用するケースもあります。脱毛の効果を実感したい場合は、脱毛する部位に合ったレーザーを選べるクリニックを利用しましょう。

4-2.成長期の毛がそろったタイミングで施術を受ける

医療脱毛で使用するレーザーは、成長期の毛に対して高い脱毛効果を得られます。成長期の毛が少ないときに施術を受けても脱毛効果はあまり感じられません。少しでも早く脱毛をしたい場合は、成長期の毛がそろったタイミングで施術を受けましょう。

2回目の施術は、毛周期に合わせて1~3か月間隔に受けるのが一般的です。

脱毛回数を3~5回重ねて毛が薄くなってきたら、徐々に施術の間隔を広げましょう。成長期の毛が多いタイミングで施術を受けると、全体の脱毛回数を減らせます。

4-3.脱毛前に自己処理をする

脱毛施術のレーザーは毛根部に照射する必要があり、脱毛部位の毛量が多いと施術の邪魔になります。脱毛効果を高めるためにも、脱毛前に自己処理をしましょう。

脱毛前の自己処理は、電気シェーバーでの処理がおすすめです。電気シェーバーは刃が肌に直接当たらないため、肌に負担をかけずに自己処理ができます。

毛を直接引き抜く毛抜きや脱毛テープでの自己処理は肌へのダメージが強く、かえって脱毛効果が低くなるため避けましょう。カミソリでの自己処理も肌への負担やケガのリスクがあります。

自己処理による脱毛については、下記の記事で詳しく説明しています。実際に自分で体毛を処理する際はぜひお役立てください。

自己処理による脱毛について

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4-4.摩擦対策と美白ケアで黒ずみを予防する

医療脱毛のレーザーは、肌の黒ずみに存在するメラニンに反応して痛みを感じたり、肌表面にやけどを起こしたりすることがあります。肌へのダメージを最小限に抑えるためには、肌の摩擦対策と美白ケアで黒ずみを予防することがポイントです。

主な摩擦対策・美白ケアとしては、下記の方法が挙げられます。

摩擦対策
  • 肌触りのよい服を着る
  • 身体を締め付ける服装は避ける
  • 脱毛する部位は優しく洗う
美白ケア
  • 帽子や長袖を着用して肌の日焼けを防ぐ
  • お風呂上がりや脱毛施術後は肌を保湿する
  • 美白効果のある化粧品を使用する

黒ずみが少ない肌はレーザーが毛にしっかりと当たるため、脱毛効果が高まります。

4-5.照射出力を上げてもらう

脱毛効果を高めるためには、照射出力を上げてもらうことも1つの方法です。レーザーは、照射出力が高いほど発毛組織を効率よく破壊できます。

ただし、レーザー機器の照射出力は利用者側の要望で自由に変えられるわけではありません。医療脱毛では、医師や看護師がレーザー機器の出力を調整しており、要望しても出力を高めてもらえないケースがあります。

また、レーザーの出力を上げた場合は、施術中の痛みや肌へのダメージが大きくなる点にも注意しましょう。出力を上げすぎると、肌にやけどや炎症などを引き起こすリスクもあります。照射出力を上げる方法は肌トラブルのリスクを伴うため、担当医とよく相談した上で出力を決めましょう。

5.医療脱毛に関するQ&A

医療脱毛クリニックで施術を受けるにあたり、不安を抱える方は少なくありません。脱毛施術は数か月にわたって行うため、事前に医療脱毛に関する知識を得て、前向きに施術を受けられるようにしましょう。医療脱毛の知識によって不安が取り除かれることで、安心して希望するコースの施術を受けられます。

最後に、医療脱毛に関するよくある質問と回答をQ&A形式で紹介します。

5-1.メンズ脱毛は男性と女性どっちが施術する?

A:施術者の性別はクリニックによって異なります。

メンズ脱毛は男性向けの脱毛サービスですが、施術者が男性スタッフであるとは限りません。男性スタッフが施術する傾向が多いものの、女性スタッフが施術するクリニックもあります。

女性スタッフによる施術に恥ずかしさを感じる場合は、カウンセリングの際に男性スタッフに対応してもらえるかを確認しましょう。男性スタッフが在籍している場合は、希望すれば男性スタッフに施術してもらえるところもあります。

確実に男性スタッフに対応してもらいたい場合は、メンズ専門のクリニックを利用することも1つの方法です。

5-2.カウンセリング・パッチテストにお金はかかる?

A:利用するクリニックによって異なるものの、無料のところがほとんどです。

肌の状態を聞くカウンセリングや、レーザー・麻酔クリームの肌への影響を調べるパッチテストは、脱毛施術を安全に進める上で必要な工程です。カウンセリングなどにお金がかかるかはクリニックによって異なるものの、多くのクリニックでは無料となっています。

カウンセリング・パッチテストにお金がかかるか不安な方は、予約の電話をする際にクリニックに確認するとよいでしょう。

5-3.少ない回数で効果を感じられた場合は返金してもらえる?

A:クリニックによっては返金してもらえるケースがあります。

医療脱毛を提供するクリニックの多くは、返金制度を用意しています。申し込んだコースの回数よりも少ない回数で脱毛効果を感じられた場合、返金制度があるクリニックであれば、残りの回数分に近い金額を返金してもらえるでしょう。

ただし、返金制度を利用した場合の手数料の有無や、手数料の金額は、クリニックによって異なります。医療脱毛の回数を減らして費用を抑えたい場合は、返金制度について事前に確認しておくと安心です。

なお、1回あたりの費用を抑えたい場合は脱毛サロンでの施術もおすすめです。脱毛しやすい部位の施術を希望している人は、脱毛サロンの費用もチェックするとよいでしょう。

5-4.回数が足りない場合は追加で利用できる?

A:追加プランがあるクリニックは、追加で利用できます。

中には、回数が足りないと感じた場合のための追加プランを用意しているクリニックもあります。追加プランを用意しているクリニックであれば、契約した分の回数を終えても効果が感じられない場合、追加でレーザーを照射してもらうことが可能です。

クリニックによっては、追加分のレーザー照射を通常よりも安く受けられたり、無料で回数を追加してくれたりするケースもあります。

脱毛回数を抑えたい場合でも、効果が出にくいケースも想定してクリニックの追加プランについて確認しましょう。

まとめ

医療脱毛は、5回目の施術で自己処理が楽になる効果を感じられます。1~3回の施術では約20%~60%、3~5回の施術で約60~約100%の毛が抜け、8~10回で施術部位はスベスベになります。ただし数字はあくまで目安であり、毛周期や毛質、肌の状態などによって毛の抜け方は変わるため、必ずしも5回程度で効果を実感できるわけではありません。

少ない回数で脱毛の効果を実感するためには、脱毛する部位や毛質に合った機器・方法での脱毛がポイントです。また、摩擦対策や黒ずみの予防も脱毛の効果に影響します。照射出力を上げる方法もありますが、肌トラブルのリスクがあるためおすすめはできません。

1回あたりの費用を抑えるなら、美容脱毛がおすすめです。サロンによってはクリニックよりも低価格で脱毛できる場合があります。メンズ専門脱毛サロンのアロンソでは、ボディ脱毛や髭脱毛はもちろん、VIO脱毛にも対応しています。

女性脱毛技能士金子

メンズ脱毛お役立ちコラムを読んでいただき、ありがとうございます。 メンズ脱毛アロンソでは、ニードル脱毛でも痛みを極力抑えた超高周波タイプのスーパーフラッシュ法を採用しています。脱毛本場アメリカが認める「永久脱毛」と言われる施術方法なので、安心してお任せいただけます。メンズ脱毛をお考えであれば、ぜひ一度ご相談ください。 お電話でもフォームでも対応いたします。

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