ヒゲの永久脱毛とは?施術の種類やメリット・デメリットも詳しく解説

男性の中には、濃いヒゲにコンプレックスを持っていたり、毎日のヒゲ処理が面倒に感じる人もいるでしょう。現在では男性向けの脱毛サロン・脱毛クリニックが増えており、ヒゲの永久脱毛を行う男性も少なくありません。

ヒゲの永久脱毛の種類は「医療レーザー脱毛」「美容電気脱毛」の2つがあり、それぞれで費用や脱毛回数が異なります。当記事では、ヒゲの永久脱毛に関する基礎知識から、ヒゲ脱毛の種類、永久脱毛にかかる費用や回数にいたるまで詳しく解説します。

記事監修者情報

山下真理子 医師
山下真理子
専門科目
皮膚科
経歴
京都府立医科大学卒業後、医師に。主に美容医療に従事するが、医療専門学校にて講師を務めて、医療教育にも従事する。
資格
医師
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1. ヒゲの永久脱毛とは?

永久脱毛とは、「毛量が減った状態」を長期間キープできるようにする施術です。一般社団法人日本スキン・エステティック協会(JSA)では、FDA(米国食品医薬品局)とAEA(米国電気脱毛協会)の定義をもとに永久脱毛について解説しています。

出典:一般社団法人日本スキン・エステティック協会(JSA)「永久脱毛とは?」

ヒゲに関しても、永久脱毛をしたからと言ってヒゲが永遠に生えてこなくなるわけではない点を理解しておきましょう。

医療脱毛の種類は、「医療レーザー脱毛」と「美容電気脱毛(ニードル脱毛)」があります。それぞれの施術方法の違いや特徴については、以下で詳しく解説します。

2. サロンやクリニックでできるヒゲ脱毛の種類

サロンやクリニックで脱毛する場合は、「医療レーザー脱毛」「美容電気脱毛」「光脱毛」から選ぶのが一般的です。3種類ともヒゲの脱毛ができるものの、施術方法や脱毛効果は以下のように異なります。

医療レーザー脱毛
施術が受けられる場所 医療クリニック
脱毛効果 永久脱毛
特徴 レーザーで発毛組織を破壊
美容電気脱毛
施術が受けられる場所 医療クリニックや美容サロン
脱毛効果 永久脱毛
特徴 針で発毛組織を破壊
光脱毛
施術が受けられる場所 脱毛サロン
脱毛効果 一時的な抑毛
特徴 光で発毛組織にダメージを与える

上記の表からも分かる通り、永久脱毛できるのは「医療レーザー脱毛」と「美容電気脱毛」のみです。

2-1. 医療レーザー脱毛

医療レーザー脱毛では、黒色に反応するレーザーの特性を利用して毛根の発毛組織を破壊します。高出力でレーザー照射して毛根の細胞を破壊するのが特徴で、医師のいる医療脱毛クリニックでのみ施術が可能です。

医療脱毛機器は、レーザーの種類と照射方法によって特徴が異なります。

レーザーの種類 特徴
ヤグレーザー 深部へのアプローチに優れ、毛根が根深く太いヒゲやVIOなどの毛に効果的。
アレキサンドライトレーザー 太い毛の脱毛に効果があるものの、色素沈着のある部分への照射は難しく、ヒゲの脱毛には不向き。
ダイオードレーザー 産毛から濃い毛まで幅広く対応可能。しかし、毛根が根深いヒゲの脱毛には不向き。

ヒゲは根深く太いので、深部へのアプローチに優れた「ヤグレーザー」を用いられることが多い傾向です。

2-2. 美容電気脱毛

美容電気脱毛は「ニードル脱毛」とも呼ばれ、ヒゲを1本ずつ脱毛することが可能です。電流が流れる細い針を毛根に当て、微弱な電流や高周波を流します。ピンポイントで毛の発生や成長の根源となる発毛組織を破壊できるのが特徴です。

レーザー脱毛や光脱毛とは異なるので、白髪のように色素が薄い毛にも施術ができます。また、VIOと言った粘膜部分や目の周りにある細い毛に関しても施術が可能です。美容電気脱毛のメリットとして、ヒゲを自然な濃さに調整したり、好みのデザインにしたりできる点が挙げられます。

2-3. 光脱毛

光脱毛とは、メラニン色素に反応する光を照射して毛根を減弱させる脱毛方法です。医療脱毛とは違い、エステサロンでも施術が受けられます。価格も比較的安く、手軽に受けられるのがメリットです。

光脱毛には複数の種類があり、効果や特徴が異なります。ヒゲのように太くて濃い毛を脱毛するには「IPL脱毛」がおすすめです。光脱毛には永久脱毛の効果がなく、一時的な抑毛しかできない点に注意しましょう。

ヒゲの脱⽑ (ニードル脱⽑) | メンズ脱毛サロン【アロンソ】

3. 永久脱毛にかかる費用や回数

永久脱毛が可能な医療レーザー脱毛と美容電気脱毛は、効果を実感するまでの施術回数や費用に違いがあります。

以下では、医療レーザー脱毛と美容電気脱毛にかかる回数や料金を記載しています。なお、ヒゲの毛質や量には個人差があり、費用はサロンやクリニックによっても異なります。以下で紹介する回数や料金は目安としてご覧ください。

医療レーザー脱毛
医療レーザー脱毛では、ヒゲが薄くなったと感じるまでの施術回数は5〜6回(10か月〜1年)程度で、費用は7万〜10万円程度です。ツルツルになったと感じるまでには10〜15回(1年半〜2年半)程度通う必要があり、費用は18万〜20万円が目安になります。
美容電気脱毛
美容電気脱毛の場合、ヒゲが薄くなったと感じるまでには、医療レーザー脱毛と同様に5~6回(10か月〜1年)程度通う必要があり、費用は15万〜20万円程度です。ツルツルになったと感じるまでの施術回数は12〜20回(2年〜3年半)で、費用は30万〜40万円程度が目安です。

医療レーザー脱毛は、短期間で費用を抑えて永久脱毛したい人に向いています。一方で、ヒゲのデザインや毛量にこだわって永久脱毛したい人には美容電気脱毛がおすすめです。

美容電気脱毛(ニードル脱毛)によるヒゲのデザインについて興味がある場合は、以下の記事をご覧ください。

ニードル脱毛で髭を完璧にデザインできる?メンズにおススメの脱毛方法

脱毛は1回の施術で脱毛が完了することはなく、複数回にわたって施術を行う必要があります。ヒゲがツルツルになったと実感できるまでには、1年半〜3年半程度の期間を要することも覚えておきましょう。

4. 脱毛サロン・クリニックを利用する際に注目するポイント

ヒゲの永久脱毛は、費用や脱毛期間だけでなく、通いやすさも考えなくてはなりません。脱毛は、長期にわたって行なうケースがほとんどです。そのため、利用する脱毛サロン・クリニックは慎重に選ぶことをおすすめします。

契約後に後悔しないためにも、脱毛サロン・クリニックを利用する際に注目するポイントを3つ解説します。

4-1. 施術範囲の選択は可能か

ヒゲを永久脱毛する際は、鼻下・アゴ・アゴ下・頬のように部位がいくつか分かれます。脱毛サロンや脱毛クリニックを選ぶ際は、脱毛を希望する部位が施術範囲に入っているかを確認することが大切です。

また、セットプランだけでなく、希望のパーツを単体で選択できる場合は脱毛範囲を自由に調整できます。施術開始後に、「やっぱりここも脱毛したい」と部位を追加したくなることは珍しくありません。脱毛サロンや脱毛クリニックを利用する前に、施術可能な範囲や追加できるコースがあるかを調べておきましょう。

4-2. 長期間通うのに適しているか

ヒゲの永久脱毛は、1年以上継続して脱毛サロン・クリニックに通う人がほとんどです。そのため、無理なく通えるところを選ぶ必要があります。通いやすさを決めるポイントは、「立地」「予約の取りやすさ」「営業時間」の3点です。

  • 自宅の近くや駅近でアクセスしやすい
  • WebやLINEから24時間対応できる予約方法がある
  • 休みが少なく、通う予定の時間帯に営業している

上記の条件を参考に、長期間通ってもストレスがたまりにくい脱毛サロンや脱毛クリニックを探しましょう。

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4-3. お試しプランがあるか

初めてヒゲを永久脱毛する人は、「ヒゲ脱毛体験コース」のようなお試しプランがある脱毛サロンやクリニックを選ぶのがおすすめです。脱毛の施術で感じる痛みには、個人差があります。お試しプランがあれば、実際の施術を受けた上で申し込みすることが可能です。契約後に「痛すぎるから利用をやめたい」と言ったトラブルが起きないよう、事前にリスクを回避しましょう。

お試しプランの有無は、各サロン・クリニックのホームページで確認できます。サロンやクリニックによってはキャンペーンを開催している場合もあるので、あわせてチェックするとよいでしょう。

5. ヒゲを永久脱毛するメリット・デメリット

ヒゲの永久脱毛には、清潔感がアップしたりヒゲ処理の費用を節約できたりするメリットがあるものの、人によってはデメリットに感じる部分もあります。

ヒゲの永久脱毛を検討する際は、事前にメリットとデメリットを知っておくことが大切です。ヒゲの永久脱毛で失敗や後悔しないためにも、メリットとデメリットを比較して脱毛を検討しましょう。

5-1. メリット

ヒゲを永久脱毛することによって得られるメリットは、以下の3つです。

  • ・清潔感がアップする
  • ヒゲを脱毛すると、見た目の清潔感がアップします。ヒゲを脱毛すればフェイスラインが分かりやすくなり、他人からの印象もよくなるでしょう。また、ツルツルの状態に抵抗がある場合は、毛量を薄くしたり、デザイン性のあるヒゲに整えたりするのもおすすめです。
  • ・ヒゲを処理する必要がなくなる
  • 男性の身だしなみとして、外出前のヒゲ処理は欠かせません。朝の忙しい時間にヒゲを処理するのは、手間と時間がかかります。永久脱毛をすれば、外出前に必要な準備時間を短縮でき、余った時間を有効活用できます。
  • ・ヒゲ処理にかかる費用が節約できる
  • ヒゲを処理するには、シェーバーやカミソリ、シェービングクリームが必要です。また、人によっては肌をケアする保湿液が必要な場合もあるでしょう。ヒゲ処理に使用する道具は消耗品のため、定期的に購入する必要があります。ヒゲを永久脱毛すれば、ヒゲ処理に必要な道具を揃える必要はなく、早めに脱毛をすることでより節約の効果を実感できるでしょう。

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5-2. デメリット

ヒゲを永久脱毛することによるデメリットを、予防や対策法とあわせて3つ紹介します。

  • ・永久脱毛してもヒゲが生えてこないわけではない
  • 永久脱毛とは「毛が生えてこない状態を長期間キープする」ことであり、完全に生えないようにする施術ではありません。永久脱毛しても、新しいヒゲが生えてくる場合もある点に注意しましょう。なお、永久脱毛をした後は、新しいヒゲが生えてきても脱毛前の毛量に戻る可能性はほとんどなく、ヒゲ全体は薄いままです。
  • ・施術に多少の痛みがともなう
  • ヒゲ脱毛の施術には、多少なりとも痛みがともないます。ヒゲの状態や個人の感覚にもよりますが、痛みに弱い人は注意が必要です。施術に不安がある場合は、お試しプランがある脱毛サロンや脱毛クリニックを選ぶのをおすすめします。
  • ・肌トラブルが起こる可能性がある
  • 永久脱毛は安全な施術ではあるものの、肌への負担は避けられません。肌質によっては施術の刺激で一時的に肌荒れしたり、保湿ケア不足で肌荒れしたりする可能性はあります。ヒゲ脱毛をする際は、事前のカウンセリングで肌トラブルに対する対策についても確認しておきましょう。

6. ヒゲの永久脱毛で効果が実感できない原因

ヒゲの永久脱毛をしている人の中には、「永久脱毛しているのにヒゲが薄くならない」と感じる人もいるでしょう。脱毛の効果を実感できない場合は、実感できない原因を知ることが大切です。

以下では、ヒゲの永久脱毛で効果を感じにくい原因と対策を3つ紹介します。

6-1. 脱毛回数が少ない

脱毛の回数が足りていない場合は、脱毛の効果を実感しにくい傾向にあります。1回の施術でアプローチできるのは、全体のヒゲの約20%です。そのため、最低でも3~5回は施術しなければ、すべての毛根にダメージを与えられません。すぐに脱毛の効果を実感できなくても、焦らず脱毛サロン・クリニックに通い続けることが大切です。

また、脱毛の回数を重ねても、まったく毛の抜けない部分がある場合は照射漏れの可能性もあります。その際は、通っている脱毛サロン・クリニックに相談しましょう。

6-2. 施術から日数が経っていない

医療脱毛で毛根にダメージを与えても、その場でヒゲが抜けるわけではありません。脱毛器にもよりますが、ヒゲが抜け始めるのには1〜2週間程度かかります。3週間後に抜け落ちるケースもあるので、施術後すぐに変化がなくても心配は不要です。

また、人によっては毛量が多く、ヒゲが抜けているのに気づいていないケースもあります。レーザーの場合は一度にすべての毛根に照射できない可能性もあるので、施術回数を重ねるのが大切です。

6-3. 施術のペースが毛周期に合っていない

脱毛のペースが毛周期に合っていないと、脱毛の効果を感じにくいです。毛周期とは毛が生えかわるサイクルのことで、毛が生えかわるサイクルは成長期→退行期→休止期の3つに分けられます。

ほとんどの脱毛サロンやクリニックでは、毛周期に合わせた脱毛プランを提案されます。予約のキャンセルや変更は、周期が合わなくなる原因になるため注意しましょう。効率的に脱毛を進めるためにも、脱毛サロン・クリニックが推奨するペースで施術を受けるのが理想です。

まとめ

永久脱毛は、施術を行った後、長期間にわたって毛量が減った状態をキープできることを指します。ヒゲを永久脱毛する方法としては医療レーザー脱毛と美容電気脱毛(ニードル脱毛)の2種類があり、それぞれで施術回数や金額が異なる点に注意が必要です。また、すべてのヒゲを脱毛せず、毛量を整えたりヒゲをデザインしたりする場合は美容電気脱毛がおすすめです。

ヒゲの永久脱毛は、脱毛サロンやクリニックに長期間通う必要があるため、施術範囲や通いやすさなどに注目して脱毛サロン・クリニックを選ぶとよいでしょう。

女性脱毛技能士金子

メンズ脱毛お役立ちコラムを読んでいただき、ありがとうございます。 メンズ脱毛アロンソでは、ニードル脱毛でも痛みを極力抑えた超高周波タイプのスーパーフラッシュ法を採用しています。脱毛本場アメリカが認める「永久脱毛」と言われる施術方法なので、安心してお任せいただけます。メンズ脱毛をお考えであれば、ぜひ一度ご相談ください。 お電話でもフォームでも対応いたします。

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