
メンズ脱毛において、ちんげ(陰毛)の脱毛を希望する方は意外と少なくありません。ちんげ脱毛をする理由として、まずは清潔感を保ちやすくするためという理由が挙げられるでしょう。陰毛が少ないほうが皮膚が直接空気に触れやすくなり、汗や湿気がこもりにくくなります。
ほかにも、見た目や美容の観点であったり、パートナーとのセクシャルな体験が目的であったりと、理由はさまざまです。しかし、ちんげの脱毛は痛いと聞いて、脱毛を躊躇している方もいるのではないでしょうか。
当記事では、ちんげの脱毛の痛みはどれくらいなのか、医療脱毛と脱毛サロンで痛みは異なるのかといった内容について、詳しく解説します。
記事監修者情報

- 山下真理子
- 専門科目
- 皮膚科
- 経歴
- 京都府立医科大学卒業後、医師に。主に美容医療に従事するが、医療専門学校にて講師を務めて、医療教育にも従事する。
- 資格
- 医師
1.ちんげ(VIO)の脱毛の痛みはどれくらい?
ちんげ脱毛の痛みは、輪ゴムで弾かれたような痛みと言われます。皮膚の奥の毛根が鋭くはじかれたようなイメージです。しかし、実際の痛みには個人差があり、必ずしも我慢できないような痛みを感じるわけではありません。中には「そこまで痛くなかった」「痛いけど我慢はできる痛みだった」と言う方も多くいます。大抵の場合は回数を重ねるごとに痛みは軽減されることが多い傾向です。
また脱毛方法によっても痛みの程度が異なります。医療レーザー脱毛やニードル脱毛は痛みがやや強いですが、光脱毛は痛みがそこまで強くないと感じる方が多いです。
1-1.VIOの中でも特に痛みを感じる場所
VIO脱毛において、ちんげはVラインとIラインに含まれます。
- V:ビキニラインや陰部の前面、つまり恥骨の上に生えている毛
- I:陰部の側面や足の付け根に近い部分に生えている毛
- O:肛門周辺の毛
VIOエリアは、皮膚が薄く神経が密集している場所なので、ヒゲ脱毛と同じくらいの痛みがあると言われています。中でもOラインは、毛が太い方や皮膚が薄い方が多く、黒ずみやすい部位でもあるため、痛みを感じやすい傾向です。
反対にVラインはIライン、Oラインと比較すると痛みはそこまで強くないと感じる方が多いです。
2.ちんげ(VIO)の脱毛が痛いと言われる理由
ちんげの脱毛は、脱毛方法によっては回数を重ねるごとに痛みが軽減されます。たとえば、医療レーザー脱毛や光脱毛は、毛が少しずつなくなることで痛みが軽減される場合があります。一方で、ニードル脱毛は毎回毛穴に針を入れて1本1本施術するため脱毛効果は高いですが、痛みの程度は変化がない傾向です。
以下では、ちんげ(VIO)の脱毛が痛いと言われる主な理由を3つ紹介します。
2-1.皮膚が薄くデリケートであるため
ちんげの生えている部位は、皮膚が薄くデリケートであるため、脱毛の痛みを感じやすくなっています。
陰部の皮膚が薄い理由の1つは、陰部は性的刺激を受け取るための重要な部位であるためです。皮膚が薄いことで、感覚を効果的に伝達することが可能となります。また、陰部の皮膚は柔軟性が求められ、伸縮することでさまざまな動きや変化に適応できます。
以上のことから、多くの人はVIOゾーンの皮膚が薄く、脱毛時の痛みを感じやすくなっています。
2-2.毛が濃くて太いため
ちんげは、毛が濃くて太い毛です。濃い毛や太い毛はメラニン色素を多く含んでいるため、光を照射する医療レーザー脱毛と光脱毛では特に痛みを感じやすくなっています。ちんげの毛量が多い方も、少ない方と比較して痛みを強く感じやすい傾向です。
そもそも毛には、それぞれ異なる機能や役割が存在します。たとえば、頭髪は紫外線から頭皮を守る役割があり、まつげは目を埃や異物から守るためのものです。
ちんげの毛の太さや硬さは、性的成熟のサインとしての役割や、敏感な部位を物理的な刺激から保護するための機能が考えられるでしょう。また、陰部は摩擦が生じやすい場所であるため、太くて丈夫な毛が生えることで皮膚を守る役割も果たしています。
ちんげの太さや密度は、性ホルモンの影響を受けることも知られています。特に、男性ホルモンの一種であるテストステロンは、毛の成長や太さに影響を与える要因となります。よって性的成熟に伴い、テストステロンの分泌が増えると、陰毛が太くなる傾向があります。
2-3.皮膚が黒ずみやすいため
ちんげ周りは黒ずみやすく、黒ずみにはレーザーや光が反応しやすくなります。そのため、ちんげ脱毛は痛みを感じやすい傾向です。色素沈着の程度が大きいと、医療レーザー脱毛や光脱毛ができない場合があるので、不安な方は事前にカウンセラーの方に相談しましょう。
陰部は摩擦が頻繁に発生する場所であり、その摩擦や圧迫が繰り返し起こることで、皮膚は刺激を受けます。このような持続的な刺激に対して皮膚が自己を守る反応として、メラニン色素の産生が増加することがあります。メラニン色素は、皮膚の色を濃くする役割があり、これが黒ずみの主な原因となります。
さらに、陰部は湿度が高く、汗や皮脂の分泌も多い場所です。このような環境は、皮膚の外層である角質が軟化しやすくなるため、外的な刺激に対して皮膚が敏感になりやすくなります。敏感になった皮膚は、さらなるメラニン色素の産生を促進する可能性があります。
また、加齢やホルモンのバランスの変化、特定の皮膚疾患なども、陰部の黒ずみの原因の1つです。
3.ちんげ(VIO)の脱毛の痛みを軽減する方法
ちんげの脱毛は体調や肌状態(保湿や日焼け具合)によっても、痛みの感じ方が異なるケースがあります。最後に、ちんげ脱毛やVIO脱毛の痛みを少しでも軽減する方法を5つ紹介します。
3-1.日常的に保湿をする
肌の乾燥や日焼けは、脱毛時の痛みを強くする恐れがあります。「ちんげ周りは湿度が高いので、保湿は不要」と考える方も多いかもしれませんが、お風呂上がりに保湿クリームを塗るだけでも、陰部をより清潔に保てるでしょう。ただしデリケートな部位なので、陰部周りにも使えるクリームを必ず使用しましょう。
3-2.事前にしっかり毛を処理する
VIO脱毛の際は、毛の事前処理が必要です。この際、雑に剃ってしまうと肌を傷つけ、結果的に脱毛時の痛みが強くなってしまう恐れがあります。必ず、ちんげの処理に適したクリームを使用し、清潔なカミソリを使用して、丁寧に処理しましょう。
3-3.麻酔を利用する
クリニックなどの医療機関であれば、別料金で麻酔を利用できます。VIO脱毛の場合は、塗るタイプの麻酔クリームを使うケースが多いです。ほかにも、鼻から吸入する麻酔である笑気麻酔を提供しているクリニックもあります。
3-4.出力を弱めてもらう
ちんげ脱毛をしている最中に、どうしても痛みに耐えられなかったら、脱毛機器の出力を弱めてもらうのも1つの手です。脱毛効果が多少下がってしまうデメリットもありますが、無理して我慢するよりはよいでしょう。「痛みは大丈夫ですか?」と定期的に聞いてくれるような、丁寧な対応をしてくれるクリニックやサロンを選ぶことも大切です。
3-5.痛みの少ない機器を選ぶ
ちんげ脱毛に使う脱毛機器にも、いくつかの種類があるので、あまりに痛みが大きい場合は脱毛機器を変えてみることもおすすめです。脱毛方法だけでなく、脱毛機器によっても、効果や痛みなどに違いを感じることもあります。
たとえば医療レーザー脱毛では、毛根の浅い位置にあるバルジ領域を狙う蓄熱式脱毛と、毛根の奥にある毛母細胞や毛乳頭を破壊する熱破壊式の2種類が挙げられます。光脱毛にも、IPL式脱毛、SSC式脱毛、SHR式脱毛などがあります。スタッフの方と相談しながら、自分に合った脱毛機器を選びましょう。
まとめ
ちんげの脱毛が痛く感じる理由は、いくつかの要因が組み合わさっています。特にVIO周りは皮膚が薄く、神経が密集している部位にあたるので、ほかの部位に比べて痛みを強く感じることが多いです。
また、医療レーザー脱毛、光脱毛、ニードル脱毛それぞれで、ちんげ脱毛時の痛みと効果が異なります。一般的に光脱毛は、医療レーザー脱毛やニードル脱毛と比較すると痛みが少ないと言われているので、ちんげの脱毛方法として光脱毛から始めてみるのもよいでしょう。

メンズ脱毛お役立ちコラムを読んでいただき、ありがとうございます。 メンズ脱毛アロンソでは、ニードル脱毛でも痛みを極力抑えた超高周波タイプのスーパーフラッシュ法を採用しています。脱毛本場アメリカが認める「永久脱毛」と言われる施術方法なので、安心してお任せいただけます。メンズ脱毛をお考えであれば、ぜひ一度ご相談ください。 お電話でもフォームでも対応いたします。